銃を構える警官らに向かって同様の仕草をしながら歩み寄って行った。動画には「女の子がドアから出ようとしてるわ！　あーっ！　手を挙げて警官に向かって行ってるわよ!!」と驚きの声を発している撮影者の声も収められている。

警官のひとりに手を差し伸べられながら「もう大丈夫だよ、こっちにおいで。手を降ろしていいからね。大丈夫」と優しく声をかけられた女児は、警官の配慮によって現場にいた母親に引き渡された。当初はこの母親も容疑者として見られていたが、事件のことは知らなかったようだ。

その後、警官が軽トラックの中を確認するとカーシートには1歳男児がおり、後部座席には銃があった。しかし本物と思われた銃は、ペレット銃（空気銃）であることが判明した。逮捕された男2人は後に窃盗罪で起訴され、2人の子供は母親に預けられた。なお、タラハシー警察のマイケル・デレオ警察署長は「現場の警官たちは、両手を挙げて近づいて来た女児の姿に驚いたようですが、家族への理解と配慮を示しました。子供がいた状況で実に適切に対応した彼らを誇りに思います」と述べている。

このニュースを知った人からは、「子供をこんなふうに犯罪に巻き込むなんて悲しすぎる。なんて親だ」「これがアメリカだよね」「とにかく女児が警察に撃たれなくてよかった」「白人の子供だったから大丈夫だったんじゃないの」「アメリカのこういう光景はただ悲しくなるな」「こんな小さな子供がこんな状況に置かれるとは。この子の人生も今後大変だろうな」といった声があがっている。

画像は『CNN　2019年1月21日付「A toddler walks toward police with her hands up as her dad gets arrested」（Tallahassee Police Department）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）