ジョニーは昨年8月にカップルに対して民事訴訟を起こし、残りのお金を渡すよう弁護士を通して要求した。

この時、ケイトとマークは「自分たちのために寄付金は使っていない」「ジョニーにお金を渡せばドラッグに消えてしまうから渡せない」などと反論していた。しかし実際には『GofundMe』のアカウントが設置されて4か月経った3月中旬までに、2人は既に寄付金を使い込んでいたことが発覚した。親切なカップルになりすました男女が寄付金を搾取…といった形で幕を下ろすと思われたこの一件は、昨年11月に更なる展開を迎えた。

2017年10月に初対面と思われていたケイトとジョニーは、その1か月ほど前からマークも含めて知り合っていたのだ。カップルは頻繁にフィラデルフィアの「SugarHouse（シュガーハウス）」というカジノにギャンブルをしに訪れていたようで、その時にガード下で物乞いをしていたジョニーと出会った。そして3人は共謀し、ハートウォーミングなストーリーをでっち上げ寄付金を騙し取る犯行を計画。事実としてケイトはガソリンを切らしておらず、ジョニーも20ドルをケイトのために使っていないことが明らかになった。これにより、ケイト、ジョニー、マークの3人は詐欺による窃盗と詐欺を企てた第2級窃盗罪で逮捕された。後の裁判で有罪判決が下れば、3人とも5年～10年の懲役刑に直面することになるという。なお、ジョニーのために集められた寄付金の全ては、昨年12月に『GoFundMe』側が返金したことを発表している。

このニュースを知った人からは、「窃盗犯の典型的な仲間割れってやつだな」「3人には『恥を知れ』という言葉以外ない。寄付金を騙った犯罪は、純粋に寄付を呼びかけている人からすれば侮辱以外のなにものでもないよ」「偶然このニュースが目立っただけで、寄付金アカウントを騙った詐欺はいっぱいあるだろうね」「こんな話を聞くとサイトには寄付したくなくなる」「でも結果的にバレて3人とも逮捕になってよかった」「最低。生涯刑務所暮らしでもいいぐらい」「あれだけ世間を騒がせて、3人ともただの窃盗犯か。最悪だ」といった声があがっている。

画像は『ABC Columbia　2019年1月10日付「Homeless man at the center of ＄400K GoFundMe scandal arrested: Report」（ABC News）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）