海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】健常者の恋人を持つ障害者男性 「あり得ない」「見せかけ」と言う人々へ伝えたいこと(米)<動画あり>

ついにハンナさんはミネソタからペンシルベニアまでシェーンさんに会いにやって来た。

2人は4日間一緒に過ごし、更に関係を深めた。互いに恋人として意識し合うまでに時間はかからず、シェーンさんとハンナさんは遠距離恋愛を続けたが、2018年にシェーンさんがミネソタ州ミネアポリスに引っ越してハンナさんと一緒に暮らすようになった。

しかし、健常者の女性と障害者の男性の姿は自然と周りの目を引くようだ。「一緒に出掛けると、周りは僕らをきょうだいだと勘違いする人が多いし、ハンナのことをお金を貰って僕の世話をしている介護人だと思う人もいます。更には彼女を母親とまで思う人もね」とシェーンさんは明かす。交際して3年になる2人が開設したYouTubeチャンネル「Squirmy and Grubs」には仲睦まじげな動画が投稿され、シェーンさんのInstagramやブログにもハンナさんとのツーショットが多数公開されている。しかしそれらの投稿を見た人からは、心無いコメントが届くこともしばしばだという。

「あり得ない。」
「気持ち悪い。」
「こんな関係、普通じゃない。」
「シェーンがいい奴なのはわかったけど、ハンナは介護人も同じだろ。そうじゃなきゃ、よほど頭のネジが2~3本緩んでいるとしか思えないね。」
「閲覧数を稼ぐために、恋人のフリをしているだけでしょう。カメラの回っていないところでもこんなふうに仲良くしているはずがないわ。」

どんなに2人の関係を否定する声が寄せられても、シェーンさんとハンナさんは動画を投稿し続けている。それにはある目標があるからだとシェーンさんは語る。

「社会には障害者を取り巻く様々な有害な偏見があります。一般的に思われることは、障害者はロマンチックな関係を持つことが不可能だということ。また、その価値がないということです。ですが、障害者と健常者の恋人関係はあり得ないことではないということを私たちは世間に伝えたいのです。障害者が世間から押される烙印を失くし、偏見をもたずに僕らのような関係が自然であることを社会に理解してもらうよう伝えていくことが、僕らのゴールだと思っています。」

現在、ハンナさんはミネソタ州ノースフィールドにあるカールトン・カレッジの学生だが、卒業した後はシェーンさんと子供を持つことも話し合っているそうだ。動画をソーシャルメディアに投稿するたびに誹謗中傷のコメントが届くという2人だが、一方で温かい励ましの声も多数寄せられている。特に同じ病を抱える障害者からは「2人を見ていると励みになって心が温かくなる」といったメッセージもあるという。このニュースを知った人からも「素晴らしいと思う。2人が幸せになりますように」「こういう子供たちを育ててきた親もきっと素晴らしい人なんだろうね」「女性は外見だけでなく心も奇麗だね」「こういうのを真実の愛というんだろうな」「誰を傷つけているわけでもないし、批判する人は大きなお世話だよ。交際している恋人同士なんだから一緒に出掛けるのが当たり前だろうが」「そうそう。他人の恋愛をとやかく判断する筋合いは誰にもないからね」といった声があがっている。

画像は『Shane Burcaw 2018年10月29日付Instagram「What Made Me Smile This Week」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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