海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】殺人犯から母親を守り瀕死状態に陥った16歳息子、19か月後に死去(露)

ヴァンヤ君の頭蓋骨再建手術費用や病院での治療費のためにとロシアのTV番組を通して寄付を呼びかける大規模なキャンペーンが行われた。事件から1年後、ロシアの優秀な外科医レオニード・ロシャール氏の治療により、ヴァンヤ君の意識はわずかながら回復し、今年6月には看護師らを認識できるようになった。また、ポリッジ(オーツ麦を牛乳で煮込んだもの)やすりつぶした食事も口にできるようになり、7月にはモスクワにあるリハビリ施設へと転院。今後、更なる回復を求めてスペインでの治療のためにと寄付金が集まっている最中の10月、インフルエンザを患いICU(集中治療室)で治療を受けていたヴァンヤ君は容態が悪化し、12月4日に帰らぬ人となった。

一方、事件から数か月後に退院できたナタリアさんは、ヴァンヤ君が長い入院生活を送っていた間、わずか2回しか息子のもとを訪れていなかったようだ。自身に降りかかった恐怖体験と息子を襲った残酷な事実に耐えきれず、退院後ナタリアさんは当時の出来事に悩まされ自分を責め続け、飲酒するようになった。息子のそばに付き添わない母親をこぞって批判する世間に、ナタリアさんは以前TVの視聴者に向かって「ほとんど息子に会いに行かない私を許してほしい。みなさん、どうか息子を助けてやってください。あの日、何が起こったか私は覚えていないのです。みなさんは私のせいで息子がこんな目に遭ったと思っていることでしょう。でもちゃんと治療して息子の側にいてやりたいと思っているのです」と話し、ヴァンヤ君のための寄付を呼びかけていた。

27か所刺されながらも息子に命を救われた母親ナタリアさん(画像は『The Sun 2018年12月6日付「ULTIMATE SACRIFICE Hero schoolboy, 16, dies after having skull crushed by knife-wielding monster he fought off during attempted rape of his mum」(Credit: EAST2WEST NEWS)』のスクリーンショット)

実はナタリアさん、この事件の前に「ローマンのような前科者を子供たちも住むこのアパートに住まわせないでほしい」と警察に訴えていたようだ。なぜ、殺人の前科がある者が子供たちの近くに住むことを許されたのかについては、現在警察が捜査中だという。ヴァンヤ君の死後、ナタリアさんはメディアに何も語っていない。

これまで2件の殺人未遂罪で14年の刑期を受け服役していたローマンには、ヴァンヤ君の死によって新たに殺人罪が科せられることとなった。命を張って母親を守ろうとし、16年というあまりにも短い生涯を閉じたヴァンヤ君。このニュースを知った人からは「なんて辛いニュースなんだ。涙が溢れる。事件後のヴァンヤ君の写真を見て胸が痛む」「お母さんも被害者なのはわかるけど、息子のそばに毎日なぜついていてやらなかったのか。一緒にいてやるべきだったと思う」「殺人者が平気で街をうろつき、また人を殺す。これを許す社会がおかしい。こんな奴を刑務所から出所させたのが悪いのであって、母親を一方的に攻めるのは間違っているのでは」「今度こそこんな男、一生刑務所に入れておけ」「勇気ある少年だったんだな…。命をこんな形で奪われるとは…悲劇でしかない」「こんな残虐な暴力が許されていいはずない」「辛かったでしょう。今はどうか安らかに…」といった声が寄せられている。

画像は『Mirror 2018年12月7日付「Hero boy dies 19 months after skull was crushed fighting murderer trying to rape mum」(Image: VK/east2west news)』『The Sun 2018年12月6日付「ULTIMATE SACRIFICE Hero schoolboy, 16, dies after having skull crushed by knife-wielding monster he fought off during attempted rape of his mum」(Credit: EAST2WEST NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

殺人歴の前科があり、母子を襲ったローマン・プローニン(画像は『The Sun 2018年12月6日付「ULTIMATE SACRIFICE Hero schoolboy, 16, dies after having skull crushed by knife-wielding monster he fought off during attempted rape of his mum」(Credit: EAST2WEST NEWS)』のスクリーンショット)

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