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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】ヒルトンホテルの白人警備員、黒人宿泊客を問答無用でホテルから追い出す(米)<動画あり>

警備員が警察へ電話している姿を見てすぐに電話でその様子を撮影し始めた。白人の警備員は、その後ジャーマインさんがホテルの部屋のカードキーと料金を支払ったレシートを見せても、彼が他の客に対して安全上の脅威となると決め込み「質問にも応じなかった」として不法侵入者と決めつけた。そこへホテルのマネージャーが来てジャーマインさんは状況を説明するも、ホテル側は立ち去ってほしいような態度を見せ、ジャーマインさんがマネージャーと警備員の前で「私はこのホテルの宿泊客ですよ」と言っても、警備員は「今からはもう客ではない」と言葉を投げつけた。やがて到着したポートランド警察の警官にジャーマインさんは事情を説明したが、警官はまるで聞く耳を持たず「部屋にある荷物を持ってホテルを出ていけ。さもなければ逮捕もあり得る」とジャーマインさんを脅して命じた。

れっきとした宿泊客であるにもかかわらず、理由もなく立ち去りを強制され、ジャーマインさんは宿泊代の返金も叶わず警官にエスコートされホテルを出た。ホテルのマネージャーと警官は、「ホテルの安全管理をしている警備員が立ち去るよう指示すれば、その指示に従わなければならない」とジャーマインさんに伝え、他のホテルを探すよう指示した。

真夜中近くになっていたが、空港近くのシェラトンホテルへ宿泊することができたジャーマインさんは、自身のInstagramにこの出来事を投稿した。

「Earl(アール)と名乗った白人警備員は、ロビーにいた他の白人客らには何も質問していませんでした。私がスニーカーにジーンズ、フード付きトレーナーというカジュアルな格好から、ホテルに宿泊する余裕などない人物と見られ、正当な宿泊客とみなさずに質問をしたのでしょう。ですがこんな対応は間違っています。人種差別をするなんてホテルで働く者としてプロ意識に欠けるし、許されるべきことではありません。もし私が違う態度を取っていれば、間違いなく刑務所に入れられたでしょう。これが黒人に対する現実なのです。」

ジャーマインさんのこの投稿はたちまち拡散し、ホテル側の対応について多数の批判の声が寄せられた。これを受けたホテル総支配人ポール・ペラルタさんは「従業員とお客様の間に、何らかの誤解があったものとみており、このような事態となったことはお詫びします。ですが、これは人種差別ではありません」と主張し、「警備員は問題があれば警察に知らせる権利を持っており、問題がなければそうはしなかったでしょう」と反論した。また、警察側も「ホテルに到着した際、客は大声で怒っていた」と述べているが、ジャーマインさんが自ら撮影した動画を見る限り、ジャーマインさんは警備員にも警官にも怒鳴っている様子はない。

アメリカでは、居住者の黒人男性をマンションから追い出そうとした白人女性や、自宅へ戻ってきた黒人男性が自分の部屋と間違えた白人警官に射殺されるという事件など、黒人差別とみられる様々な出来事が今年も各地で起こっている。ジャーマインさんは根深く残る黒人差別について、ソーシャルメディアでこのように心情を吐露した。

「このような差別を受けなければならないことは、あまりにも悲しすぎます。激しく失望しました。でも、差別はなくならないのです。黒人差別は私だけが受けるものではなく、また初めてのことでもありません。そして悲しくも最後にもならないでしょう。こんな理不尽な不平等さに屈したくはありません。」

画像は『m a i n e 2018年12月23日付Instagram「Tonight I was racially profiled and discriminated against for taking a phone call in the lobby of my hotel room at the @doubletreepdx @doubletree.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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