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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】5歳男児を餓死寸前にした継母、16歳息子の通報で逮捕 28年の懲役刑に(米)

タミーやジョーダン君は家から姿を消していた。この時、妊娠6か月だったタミーは警察が来ると知って急遽ジョーダン君を家から連れ出し、ハリス郡ハンブルにあるモーテルへ身を隠していたのだ。しかしタミーの携帯電話を追跡し警察が現場へ急行、タミーと一緒にいたジョーダン君を保護した。

ジョーダン君の身体には打ち身や痣がいくつも見られ、体重はわずか13kgと深刻な栄養失調状態にあった。すぐに救急車でハンブル病院に運ばれたが、骨と皮だけになった姿を見た医師は「まるでホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺)の生き残りのようだ」と驚き、「深刻な身体的虐待および習慣的な飢餓を抱えているため、発見が遅れれば数日以内には亡くなっていただろう」と話した。

この虐待事件により2015年2月に継母タミーは逮捕され、実父もタミー同様の罪で起訴され2016年に15年の実刑判決を受けた。今年12月7日ハリス郡裁判所で行われた裁判で、狭く汚いスペースにジョーダン君を住まわせ、育児放棄により重傷を負わせた罪を認めたタミーには、28年の懲役刑が言い渡された。法廷では、虐待を公にしたタミーの実子である2人の息子が証言台に立った。息子の1人は、犯罪者である母親に「あなたは大きな過ちを犯した。最終的に自分のした結果に直面しなければならない。自分の子供たちにどうやったらこんな酷いことができるのだろう。私はこの事件以降、前のように感情を表に出せない人間になってしまった。あなたは私に悲しみと怒り、混乱、虚しさを与えたのだ」と発言すると、タミーは机に伏して手で顔を覆い隠した。

その後、CPSはタミーから子供たちへの親権をはく奪、6人の子供たちは現在CPSの保護下に置かれており、第7子は里親一家へと預けられた。一方、現在9歳になっているジョーダン君は実母のもとに引き取られているという。このニュースを知った人からは、「よくもこんな残酷なことができるな」「通報した息子によくやったと言ってやりたい」「自分だけ虐待されてどれだけ心細く辛かったことか。想像を絶する」「こういう女は子供を持つべきではない」「ジョーダン君は今は実母のところにいるというけれど、これまで実母はなぜ引き取らなかったんだろう」「ジョーダン君にこれからは幸せになってほしい」といった声があがっている。

画像は『Houston Chronicle 2018年12月10日付「Woman sentenced to 28 years for starving stepson, locking him in closet at Spring home」』『Mark Herman, Harris County Constable Precinct 4 2018年12月8日付Twitter「JUSTICE HAS ARRIVED !!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

体重13kg、深刻な栄養失調に陥った5歳児(画像は『Mark Herman, Harris County Constable Precinct 4 2018年12月8日付Twitter「JUSTICE HAS ARRIVED !!」』のスクリーンショット)

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