敷地内にはジムや図書館が設備されている。とはいえ氷と海に囲まれた極寒の地で孤独な時間を費やす友となれば、やはり本だったのだろう。夢中になる本の結末をいつも教えられたとあっては、楽しみを奪われたも同じ。しかしだからといってネタバレをした相手を刺すというのはもってのほかである。逮捕後、セルゲイは自分の犯した行為を反省しているような供述をしていたようだ。
北極および南極研究機関のアレクサンダー・クレピコフ副所長は、「この件については警察が捜査中ですが、2人とも我々の調査チームで働いているプロの科学者です」と話している。なお、1968年にソビエト南極遠征により設立されたこの基地の名前は、19世紀のロシアの探検家ファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼンにちなんで命名されたそうだ。
このニュースを知った人からは、「刺すのは悪いことだけど、ネタバレされたら自分もムカつくな」「結末を喋る方もどうかしている」「本のネタバレで殺人未遂事件!? バカバカしすぎる」「被害者の命が助かって何よりだけど、これでちゃんと学んでほしい。本のネタをバラしたぐらいでって思うかもしれないけど、いつどこで誰が急にキレるかなんてわからないんだからね」といった声があがっている。
画像は『Daily Record 2018年10月30日付「Scientist in remote Antarctic outpost stabs colleague who told him endings of books he was reading」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)