海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】総額2,000万円以上 30年間チップを子供病院に寄付し続けた靴磨き職人の男性(76)この世を去る(米)<動画あり>

アルバートさんが靴磨きの職人として仕事を始めた時のことを覚えていた。

「彼は、靴を磨くことが本当に好きだった。町の人々の靴をピカピカに磨いたら今度はヒッチハイクでもしてどこへでも靴磨きに行くほどの情熱を持って仕事をしていたね。車を持たず、贅沢とは無縁な人だった。いつでもバスに乗ったり歩いたり、時にヒッチハイクしたりしてみんなの靴を磨いていたんだ。私は彼ほど無欲な人間を見たことがないよ。」

ピッツバーグ郊外で死去したアルバートさんの76年の功績は、非常に大きなものだった。2006年には最も思いやりに溢れるアメリカ人として「Hall of Fame for Caring Americans」の殿堂入りを果たした。また、2010年に米誌『People』で地域活動に貢献した1人として取り上げられると、メジャーリーグ・オールスターゲームでも「私たちの周りにいるオールスター(All Stars Among Us)」として表彰された。またアメリカでは史上最高のトーク番組と評価されている『The Oprah Winfrey Show(オプラ・ウィンフリー・ショー)』にも出演した。

しかしアルバートさんは、名誉や称賛を一切気にすることはなかった。彼の心の中にいつもあったのは、「病気の子供たちに元気になってほしい」という願いだけだった。30年以上にわたりひたすらチップを寄付し続けてきたアルバートさんの思いはかけがえのないギフトとなり、20万ドルという金額だけでは換算できなほどの喜びと感動を周囲にもたらした。日本円にして総額2,200万円を超えるこのお金は、ピッツバーグエリアで無保険や保険不足の子供たちの医療ケアを提供する子供病院の基金「Free Care Fund」へと全て寄付されている。

子供たちを思い、優しさと寛大さの素晴らしい遺産を残してくれたアルバートさん。このニュースを知った人からは「なんて素晴らしい人なんだろう」「アルバートさんにインスパイアされて、こういう人が世の中にもっと増えるといいね」といった声があがっている。

画像は『TODAY 2018年10月21日付「Shoeshiner who donated $202,000 in tips to sick children leaves behind legacy of kindness」(UPMC Children’s Hospital of Pittsburgh)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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