海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】元ボクサーの父親、妻とともに我が子4人に4年間暴行 判決は懲役わずか1年(英)

泣くことさえできなかったと話している。

また長男も他の子供ら同様、激しい暴行を繰り返し受けていたために痛みを抱えながら登校していた。男児の目の脇の痣に気付いた教師がGP(一般診療所)の医師のもとへ連れて行くと、診察した女性医師は男児の体に色の異なる無数の痣があるのを見て驚愕した。子供たちは自宅で満足に食事も与えられていなかったのか、過去には長男が学校で食べ物を盗んでいる姿も見つかっている。

子供たちへの暴力に対して「躾のためにやった」と供述し反省や後悔の念など一切見せていなかったクリストファーだったが、このほど裁判が行われたペイズリーの州裁判所には同情を買うために杖をついて現れただけでなく、法廷では一変して「自分を恥じている」と涙を見せた。さらに「自分は注意欠陥・多動性障害、失読症、自閉症、不安、うつ、過敏性腸症候群、喘息および長期にわたって体中に痛みを引き起こす線維筋痛症に苦しんでいる」などと発言し、「子供たちが嘘をついている」と自身の罪を否定した。また、クリストファーの弁護士は「被告は、宗教的な信念で子供たちを躾として殴るのは大丈夫だと思っていたと話している」と述べていた。

結果として、クリストファーには4件の暴行罪による有罪判決が下されたが、実刑はわずか1年のみであり、軽すぎるとしか言いようのないものであった。夫に加担して子供たちに暴力を振るっていたシヴォーンについては実刑を免れ、180時間の無収入労働およびカウンセリングへの参加を命じられただけに留まった。

今後、子供らに永久的な心の傷を与えることは間違いないにもかかわらず、その罪の重さにまるで比例しない判決がまたも下された。これでは、世間からたびたび英司法の甘さについて非難の声があがるのも致し方ないことと言えよう。

画像は『Metro 2018年10月8日付「Boxer who beat up his children daily for four years is jailed for just one year」(Picture: Paisley Daily Express)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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