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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】飲酒運転のひき逃げ事故で服役中の女子大生、受刑者らのいじめを苦に自殺 怒る両親に世間からは冷たい声(英)

ケイティーは「オオカミの群れの中に放り込まれた羊」で、特にある受刑者からはタバコを持ってくるように強制されたり、切手を要求して手紙を投函させたりするなど、言いなりになる性格を利用されてことごとく虐げられていたようだ。

訪問したリンダさんが娘の異常に気付いて看守2人に忠告。刑務所側はいじめへの対処として、21歳になったケイティーに成人犯罪者がいるセクションに移動させる旨を伝えた。しかし、若い犯罪者らの収監施設から落ちぶれた犯罪者や薬物使用者などで溢れる成人犯罪者のいる施設に移るとなると、更に過酷な試練が待ち構えていることだろう。それに恐怖を感じたケイティーは翌日、自らの命を絶った。

検死の結果では、ケイティーの体中から深刻な自傷行為の痕が発見された。しかし亡くなる直前まで、ケイティーに自殺のリスクがあることを施設内の誰も考慮していなかったようだ。実刑判決が下された時には、被害者家族をはじめ社会調査報告でも「大学で地理を学び、将来はシェフになりたいという夢があるケイティーの実刑は免除すべき」という声があがっていた。自分の娘が犯した罪を償うのは当然の行為であると認めながらも、やはり裁判で実刑判決が下されたことに納得できないリンダさんは、このような結果になったことも加えて、「似たような事故を起こした加害者は実刑を免れているのに、なぜ娘には実刑判決が下ったのか」と司法の裁きに猛烈な怒りを感じ、正義を求めるキャンペーンを開始した。このキャンペーンは、マイケルさんの家族やグラスゴー大学の牧師、人権弁護士などがサポートをしているそうだ。

マイケルさんの母マーガレットさんは、「私たちが望んでいなかった判決がケイティーに下り、刑務所で亡くなったと聞かされた時にはとても悲しい思いをしました。ケイティーは、刑務所内から私たちに2度目の手紙を送ってきましたが、繰り返して息子を撥ねたことに気付かなかったと書かれてあり、謝罪の言葉が綴られてありました。彼女の家族にとっては、全ての出来事が悲劇に他ならないでしょう」と心中を語った。

リンダさんが言うように、同じような犯罪で実刑を免れる加害者もいなくはない。英司法のシステムには常々世間から疑問の声があがっていることは事実だ。しかしこのニュースを知った人からは、「飲んだら乗るな、の法に違反して犯した罪だろう。まだ被害者が亡くならなかっただけマシ」「実刑が重すぎるって思うのはおかしいでしょ。飲酒運転のひき逃げ犯を刑務所に入れずに野放しにしておけっていうの?」「全ての飲酒運転者は懲役刑を受けるべきなんだ。なんの罪もない人が巻き込まれてしまうんだから」「亡くなったのは気の毒だけど、自分で蒔いた種としか言いようがない」「刑務所が過酷な場所なのは当然のことだろう」「飲酒運転をしてしかもひき逃げだろ? 判事は当然の処罰を下しただけ」「飲酒運転者には何の同情もできない」といった冷ややかな声があがっている。

画像は『Mirror 2018年10月21日付「Drink drive student who took her own life in cell ‘forced to parade naked in front of prison staff’」(Image: Daily Record)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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