海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】クッションはどこに…アメリカからアイルランドまで「史上最悪の座席」を強いられた乗客

パレードの警護に向かう泥酔状態の警官集団やその他の酔っ払い客で機内は満席となっており、CAらはそうした乗客らの対応に追われていたようだ。マシューさんが座席の写真を撮って母親のジャネットさんに送ると、ジャネットさんはなんの写真かまるでわからなかったようだ。やがてそれがクッションのない汚れたプラスチックの座席の中身部分だと知ると、唖然とした。

飛行機の狭いエコノミー席は、ただでさえ居心地がいいとは言えない。そんな中、クッションなしの座席で不便さを感じながらも便を遅らせたくなかったマシューさんはシカゴからアイルランドまでの7時間、プラスチックの座席に備え付けの枕を置きなんとか過ごした。後にエアリンガスに苦情を伝えると、同航空会社はこのように返してきた。

「不便をかけ、失望させたことを非常に申し訳なく思います。機体メンテナンスの作業員は定期的に検査を行っていますが、地上での限られた駐機時間では座席やエンターテインメイント機器など細かな検査まで及ばないこともあります。しかしながら通常は前のフライトの乗客が不都合を乗務員に訴えれば、乗務員はメンテナンスチームに報告し、次の便までに修理するよう最優先で対応しています。この件はダブリンの本社に伝えますが、損害賠償には応じることができません。お詫びとして50ドル(約5,500円)の e-voucher(クーポン券)を提供させて頂きます。」

658ドル(約73,000円)の航空券代を払ったにもかかわらず、7時間の苦難を強いてたった50ドルのクーポン券をマシューさんに寄越したエアリンガスに、ジャネットさんは不満を感じた。米消費者擁護サイト『Elliott.org』へ「史上最悪の座席」と投稿しこの件を相談したところ、サイト側が直接エアリンガスに連絡。すると再考慮した同航空会社が「これは基本となる運航規程の遵守ができていない状況だ」として、マシューさんに500ドル(約55,000円)のクーポン券を支払ったという。

このニュースを知った人からは、「自分も利用したことあるけど、座席前の広いスペースを追加料金を払って予約したのに、家族連れに占領されていたよ。その場では何も対応してもらえず、後でクレームのメールをして追加料金の返金をしてもらった。こうした問題は絶対にきちんとクレームしないと航空会社は知らん顔するよね」「機内で苦情を言っているんだから対応しないというのはなってない」「同じ航空会社のクーポンをもらっても使う気が失せるよね」「この座席だと安全基準を満たしていないのでは?」「こんなシートで長時間座るのなんて耐えられない。許し難い問題だと思う」といった声があがっている。

画像は『Dublin Live 2018年7月6日付「Passenger flying from Chicago to Dublin Airport given ‘worst airline seat ever’ by Aer Lingus」(Image: Matthew Madrigal)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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