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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】大韓航空の横暴な会長ファミリーに職員ら「こんなトップの下では働けない!」退陣要求デモ

専務の職は辞したものの大きな波紋を広げている。大変裕福ということもあり、財閥系ファミリーに対する国民の感情はそもそもあまりよくないなか、このたびの水かけ事件は「韓進(ハンジン)グループ」系列上場企業の株式を軒並みダウンさせたことが伝えられている。

もっとも水かけ事件に関して警察は暴行と証拠隠滅、業務妨害容疑で逮捕状を請求していたにもかかわらず、暴行罪としての扱いは難しいとして棄却となったことが報じられた。業務妨害のみ引き続き調査が行われるであろうという。昨年には父親のチョ・ヤンホ会長について、大韓航空の資金で会長宅の建設工事代金を支払うという横領および背任の疑いにつき捜査のメスが入ったが、検察はやはり逮捕状請求を拒否していた。また最近になって姉妹の母親についても暴言による虐待癖が激しい人物であることがわかり、大韓航空のイメージはここ数年でいっきに低下した感が否めない。

こうなればその給料で家族を養っている職員やその家族、そしてOBが黙っているはずがない。4日、ソウル光化門の世宗文化会館前でデモが開催され、抗議デモのシンボルといえるガイ・フォークス・マスク(Guy Fawkes mask)をかぶり、ろうそくを手にした数百名がチョ・ヤンホをはじめとする一家の退陣、検察当局の徹底介入とパワハラ根絶を訴えた。着ている物からパイロット、客室乗務員、地上職員など現役の参加も多かったものと考えられている。

「もう奴隷のような扱いは受けたくない」との訴えも目立つなか、メディアのマイクに口を開いたのは、チョ・ヒョナがナッツリターン事件を起こしたフライトに乗務していたクルー。「私は大韓航空で働いていることを誇りに思っています。大好きなのです。だからこそ大韓航空を守りたいのです」と真剣そのものであった。一生懸命に働く職員たちに敬意も感謝も関心も示さず、ヒステリーな性格からくる横暴さや傲慢さで悪目立ちしてしまうトップ。退陣要求は当然の結果であろう。

画像は『Korea IT Times 2018年4月13日付「Cho Hyun-min, executive director of Korean Air, suspected of hurling water into the face of an advertising company employee」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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