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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】元交際相手からの酸攻撃で全身麻痺になった男性、ベルギーで安楽死

あまりの火傷の酷さから全身が泥に覆われているのかと思ったという。1人の住民がマークさんを助けシャワーを浴びせて999通報し、サウスミード病院へと搬送された。

マークさんは体の83%に重度の火傷を負い、左目を失明、右目もほぼ視力を失ってしまった。さらに左脚の下部の切断も余儀なくされた。長期入院の間も舌以外を動かすことができず、後に話す力は戻ったものの首から下が完全に麻痺状態となってしまった。変わり果てた姿になってしまったマークさんは、病院でも医師らに「こんな姿で生きて行かなければならないのなら、死んだ方がマシだ」と叫ぶこともあったという。そして15か月間の入院の末、限界を感じたマークさんはベルギーでの安楽死を選んだ。

3人のコンサルタントによる検査では、最大の医療サポートがありながらも心身ともに耐え難い苦痛を背負っていることが確認され、2017年1月2日にマークさんは家族が住むベルギーの安楽死クリニックにて心臓にカテーテルを挿入され安楽死を遂げた。

このほどブリストル刑事法院で行われた裁判で、ウォレスは「グラスに入った水をマークに浴びせたのだと思った」と言い逃れをしたが、検察官は「被害者が負った傷はグロテスクで酷いものであった。酸攻撃を受け、生きていくことに絶えられないと被害者に思わせ、死に導いた時点で被告の罪は殺人罪に値する」と糾弾した。するとウォレスは腐食性液体を浴びせたことを認めたものの、それが意図的な行為によるものではないこと、殺人目的ではないことを主張し罪状を否認した。法廷ではウォレスもマークさんから虐待を受け、過去に警察に通報したこともあることが明かされ「この事件には二重のストーリー性がある」と指摘されたが、今やマークさんは帰らぬ人となっており真実を確認することは不可能だ。今後もウォレスの公判は続く予定である。

イギリスでは2016年7月に嫉妬に狂った年上の女が寝室で寝ていた恋人の男性に酸を浴びせたが昨年、この女に終身刑の判決が下された。

画像は『Metro 2018年4月19日付「Man died at euthanasia clinic after ‘jealous girlfriend threw acid at him’」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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