海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】突然死で息子を失った母、999に100回以上の迷惑コールを続け逮捕される(英)

執拗に嫌がらせ電話を続けた結果、逮捕となった。このほどモニカの裁判がマンチェスター治安裁判所で行われ、テス・ケニヨン検察官はこれまでの経緯をこのように述べた。

「被告は999ネットワークに何度も迷惑電話をした。その内容は暴力的なものであったり、人種的差別的なものでもあった。昨年6月に子供を失ってから被告は酒浸りになり、緊急サービスを非難し嫌がらせ電話をするようになった。1月22日に警察から警告をうけた被告は、カウンセリングのオファーもされていた。しかし被告は、警察が教えたカウンセリング先に連絡することは一度もなかった。ひとりの警官は、被告のためにポーランド教会まで出向き、被告の手助けができないかどうかを尋ねたりもしていたようだ。」

また警察は、被告から「ポーランドに帰る費用を出してくれるか。そうすれば家族のサポートを受けられるから」と尋ねられていたことを明らかにした。結局モニカは1月22日以降も、費用にすると410ポンド(約62,000円)にものぼる108回もの迷惑電話を999にした。警察の事情聴取で、モニカは「酔っていたからそんな電話をしたかどうかなど覚えていない」と供述し、最初は罪状を否認した。しかし後に罪を認め、モニカは法廷で「嫌がらせなどではない。何回電話をしたのかは覚えていないが、オペレーターから馬鹿にされた気がした。彼らは私が飲酒問題を抱えていると言っていたが、私はアル中なんかじゃない。私は息子の死を悲しんでいただけ。息子を亡くしてから私の全てが壊れてしまった。なのに侮辱された気がした。警察も私の話など聞いてくれない。でも迷惑電話をしたことを申し訳なく思うし、もう二度としない」と述べた。

モニカには1年の執行猶予付き6週の実刑判決が下され、裁判所費用115ポンド(約17,000円)の支払い命令が下された。また、保護観察局によりオファーされたカウンセリング「Women’s Problem Solving Programme」を受けることも勧められた。このニュースを知った人からは「子供を失って悲しみに追い詰められたような気になったんだと思う。かわいそうに」「悲しいケースだね。どうか彼女が救われますように」「それだけ迷惑電話をかけたのは確かに悪い行為だけど、悲しくてどうしようもなかったんでしょうね」「彼女には罰より助けが必要」といった同情の声があがっている。

画像は『Metro 2018年4月20日付「Woman harassed 999 workers and called them ‘English idiots’ after baby died」(Picture:Cavendish Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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