エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『99.9』続編の伏線か? 裁判官・川上憲一郎の本性を濁し「今後を見ないとわからない」

川上は「尾崎、弁護士と裁判官はええ距離感持たなあかんで」と不敵に笑う。

「いつもゆがんだ距離感にしているのはあなたたちじゃないですか?」「裁判官と検察が距離を縮めることで均等であるはずのトライアングルにゆがみが生まれ、えん罪を作り出しているんです」という尾崎の主張は、斑目所長の言葉を思い出させる。

川上は再審請求で意外にも「無罪」と判決を下した。尾崎たちの訴えで心を動かしたかに思われたが、翌日の新聞に「川上氏 異例の昇格 最高裁事務総長」と掲載された。

8年前に同放火殺人事件の裁判を担当、被告に死刑を宣告した現事務総長の岡田孝範は、今回の再審請求で“えん罪”となったため失墜したのだ。斑目所長は、川上はそれが狙いだったと疑う。

「裁判官として一抹の良心が残っていると思ったのですが、私たちは利用されただけなのでしょうか?」と肩を落とす尾崎に、所長は「それは今後を見ないと分からない。彼の組織人としての思惑がどこにあったのか…」と返した。

“ラスボス”的存在である川上憲一郎と深山たちの対決はまだ終わってはいない。“司法の闇”をさらに暴くため続編を期待させるような終わり方だった。

ちなみに事実を明らかにして弁護士の役割を果たし、所長から「よくやった! ご苦労さん!」と労われた尾崎舞子。嬉しさから「深山先生! これからも、よろしくお願いします!」と珍しく自ら握手を求めた。

ところが深山大翔(松本潤)は「ごめんなさい!」と“告白タイム”よろしく頭を下げて「ええ~っ!」と呆れさせる。深山は代わりに飴を「あげる」と彼女の手の平に乗せたところ、包材に「青唐辛子 AOTOUG・ARASHI 飴」と書かれており小ネタも忘れない。

最終回ながら川上憲一郎との因縁ばかりか、深山と尾崎の関係もすっきりしないままである。TBS系日曜劇場の記念すべき100作目に『SEASON II』が選ばれるほどの番組だ。『SEASON III』の実現に期待が高まる。

画像は『日曜劇場「99.9 SEASONII」の愉快な仲間たち 2018年3月17日付Instagram「川上役の鶴瓶です。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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