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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】警察犬を刺した男、DNA検査で25年前の性犯罪が明らかに(英)

被害者のマーガレットさんは2015年に他界している。ジェイムズ・キーリー検察官は法廷でこのように話した。

「被害者は、自分を襲った犯人が誰であるかを知ることもなくこの世を去ってしまいました。この事件が原因となって被害者とパートナーとの関係は破綻し、アルコール依存症に陥り仕事も辞めざるを得なくなったのです。」

3月2日、同法院で10年と6か月の実刑判決を受けたヘミングスに、アントニー・ロウ判事はこのように述べている。

「この25年の間、被告は結婚して子供を持ち、普通に生活してきた。彼の家族や友人らも被告が過去に凶悪な犯罪を犯したことなど全く知らず、普通の人と信じて疑うことなどなかったのだろう。仕事に向かう途中、突然見知らぬ男から襲われ性行為を強要された女性の恐怖は計り知れない。被害者やその家族は、被告のように25年間を普通に過ごすことなど全くできなかった。被告は女性に破滅的な影響を及ぼしたのだ。」

ヘミングスは仮釈放となるまで刑期の半分を終えなければならないが、仮釈放となっても一生「性犯罪者」として登録されることになる。マーガレットさんが被害に遭った時に15歳だった息子のジョンさんは、今回の犯人逮捕とその判決について次のように語った。

「あの事件は、母の人生をめちゃめちゃにしました。事件が起こる前までは母はとても幸せで、母がいると部屋が明るくなるような、そんな存在の人でした。ですが事件後、母は不安に苛まれて普通の生活を送ることが不可能になってしまって。あの出来事は母から全てを奪ったのです。母はいつも自分を襲った犯人がいつか逮捕されることを願っていて、亡くなる1週間前にも『いつかあの男は逮捕される』と口にしていました。今回、犯人が逮捕されたのはいいことですが、下された判決は母が失ったものと比べると軽すぎます。」

この事件に関わったマーク・ベラミー捜査官は、「被害者の女性にとって残酷で苦悩に満ちた出来事だった。犯人逮捕に向けて捜査を打ち切ることなく、多くの捜査員らが執念の細かい捜査をしたことと科学捜査のおかげで、今回の逮捕に至り有罪判決が下されたのだが、女性が他界してしまったことを本当に残念に思う。女性の家族らが犯人逮捕の事実に少しでも救われてくれることを願いたい。我々は今後も、犯罪が起こった日時に関係なく、性犯罪者を逮捕するまで追跡し続けていく」と話している。

画像は『BBC News 2018年3月2日付「Bridgnorth man jailed for rape after 25 years」(WEST MERCIA POLICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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