エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『アンナチュラル』と『99.9』で関連ワードが立て続けに…お互いをリスペクトか?

石原さとみ主演の金曜ドラマ『アンナチュラル』、松本潤主演の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』と今期のTBS系ドラマが好調だ。『99.9』は2016年4月期に『SEASON I』が放送された人気番組の続編で脚本は宇田学が手掛け、『アンナチュラル』は野木亜紀子の脚本によるどちらもオリジナル作品である。

日本の刑事事件における裁判有罪率“99.9%”は司法制度の高い信頼性の証明ともいえる反面、そこには大きな落とし穴が隠されている。一旦起訴されると検察の考えたストーリーが正しいと鵜呑みにされがちで、刑事事件を専門に扱う弁護士の数も極端に少ないため、丁寧に検証することは極めて困難となってしまう。

だが、「事実を確かめる」ことにこだわる弁護士・深山大翔(松本潤)は従来の判例や効率重視をものともせず細かい検証を重ね、最後の0.1%まで諦めず事実を追い求めていく。『99.9』はそんな彼と斑目法律事務所のメンバーが奮闘する姿を描いている。

一方で『アンナチュラル』は研究機関「不自然死究明研究所」(通称UDIラボ)に勤める法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)をはじめベテラン法医解剖医、臨床検査技師、記録員、所長たちが協力して事件の真相を解明する姿を描く。

UDIラボは日本における不自然死(アンナチュラル・デス)の8割以上が解剖されないまま適当な死因をつけられる、先進国の中で最低の水準という状態を改善するために設立された公益財団法人で、死因究明に特化した調査を行い警察や自治体から依頼された年間約400体の遺体を解剖調査している。(あくまで架空ではあるが)

つまり『99.9』も『アンナチュラル』も従来ならば見逃されていたかもしれない「事件」や「死」の真相を追及して「事実を確かめる」点でテーマの方向性は同じといえるだろう。

そんななか、

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