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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】病床でウエディングドレスを着て挙式した花嫁、18時間後に旅立つ(米)

運命の相手と巡り合い、幸せの絶頂にいた女性ががんを告知された。辛い闘病生活に耐えながらも決して諦める姿を見せなかった彼女だが、愛する人との結婚式を終えてついに命の炎が尽きた。最期に愛に満ち溢れた女性の姿が親友によってソーシャルメディアに投稿されると、大きな反響を呼んだという。米メディア『Inside Edition』『NBC Connecticut』が伝えた。

米コネチカット州イーストウィンザーに暮らすデイヴィッド・モッシャーさん(35歳)とヘザー・リンゼイさん(31歳)は、2015年1月にスウィングダンス教室で出会った。ヘザーさんの姿に一目ぼれしたデイヴィッドさんは、隣に座っていた男性2人に「今夜、彼女をデートに誘うぞ」と意気込んでいたが、ヘザーさんに交際相手がいることを知り、その時は「もしフリーになったら連絡して」と伝えるだけで終わった。

それから4か月後、恋人と別れたヘザーさんはデイヴィッドさんと交際を始めた。確実に愛を育んでいった2人だったが、思わぬ悲劇が襲いかかった。デイヴィッドさんがプロポーズを予定していた2016年12月23日の朝、ヘザーさんはトリプルネガティブ乳がん(TNBC)であること、がんがすでにリンパ節に転移していることを告げられた。かつてヘザーさんが胸のしこりについて診察を受けた時には、がんであることを医師らは見抜けなかったようだ。

だがそれでも予定通りにプロポーズしてくれたデイヴィッドさんを、ヘザーさんは受け入れた。その後は化学療法を受けながら辛い闘病生活を送ってきたヘザーさんを、デイヴィッドさんはひたすら支えてきた。しかし、治療が効いていると信じていた2人は、今年9月に医師から衝撃的な事実を告げられた。

それは、ヘザーさんのがんが脳と肺に転移しているという告知だった。そして急激に容態が悪化したヘザーさんを見てデイヴィッドさんは家族や友人らと相談し、2人の結婚式を12月30日に決めた。しかしその日まで恐らくヘザーさんはもたないであろうと思った医師らの配慮もあり、12月22日にハートフォードにあるセント・フランシス病院内の教会にて急きょ結婚式が執り行われた。

2人の挙式に参加したヘザーさんの親友クリスティーナ・カラスさんは、ヘザーさんから闘病生活の辛さやデイヴィッドさんとの幸せな交際全てを打ち明けられていたという。

「ヘザーは自分の病気のことを話す時、いつも希望を持っていました。でも彼女にとっての一番大きな不安は、愛するデイヴィッドさんとの人生をともに楽しむことができなくなることだったのです。」

式の当日、ベッドに寝たままのヘザーさんにウエディングドレスを着せることを家族らは躊躇した。クリスティーナさん曰く「とても弱っているヘザーに着替えをさせることで、彼女から全ての体力が奪われてしまい、死を早めてしまうのではないかと思ったのです。だからドレスを体の上にのせるだけに留めておいた方がいいのではと言っていたのですが、ヘザーはきちんと着て式を挙げたがりました。」

どうにかドレス姿に着替えたヘザーさんだったが話す力もほとんどなく、デイヴィッドさんとの誓いの言葉も呟く程度にしか発することができなかった。しかし晴れて夫婦となったヘザーさんは、愛に満ち溢れていたのだろう。最期の力を振り絞って両手を高く持ち上げ喜びを表したのだ。

その様子をクリスティーナさんがカメラに収めソーシャルメディアに投稿すると、大きな反響を呼んだ。クリスティーナさんは、その時のヘザーさんについてこのように話している。

「ヘザーが両手を高く挙げた瞬間は、まるで『私は死を恐れてはいない。今、私は大きな愛に包まれていて祝福を受けているの』というように感じました。」

挙式から18時間後、

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