海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】27歳で旅立った女性がん患者「毎日が宝物」 最期の手紙が胸を打つ(豪)

「新しい服や宝石などにお金をつぎ込むのはやめて。あなたがどんな服を着ていようが誰もそんなに気にしていないから…。物を買って心が満たされることはないと思うの。たくさんの経験をすることがあなたの財産になるの。今、私が思うのは、もっと家族と一緒に誕生日やクリスマスを過ごしたかった、愛するパートナーや愛犬と一日でも長く過ごしたかったということ。でもそれは叶わないから、みんなにはどうか一日一日を大切に生きてほしい。私は病気になってから、お返しができないほど多くの励ましやサポートをいろんな人から貰ったの。自分を思ってくれる友人と過ごす時間が、どれほど大切かということも知ったわ。だからあなたも友人との時間を大切にして。スマホの画面を見続けて過ごすより、心の底から幸せだと思えることを見つけてほしい。旅が好きなら日帰りでも出かけてビーチの砂の感触や、海水の冷たさを楽しんで。見上げれば青い空があり、周りには緑がみずみずしい木々があるわ。自然に触れ合える一瞬一瞬を楽しんで。犬を可愛がっている人は抱きしめてあげて。私にはもうそうすることができないのが悲しい。働くために一生があるのではないわ。働くことは生きるためにする。とにかくあなたが心から幸せだと感じられるように生きてほしい。愛する人に『大好きよ』といつも言ってあげて。他人の充実した人生を羨ましがらず、プレッシャーを感じたりしないで。平凡でもあなたが幸せならそれでいいじゃない。」

「それから、仕事や人間関係で悲しいことがあっても、あなたにはその悲しさを変える力を持っていることをどうか忘れないで。勇気をもって変化をもたらすの。あとどれぐらいあなたの人生が残されているのかは誰にもわからない。だから悲しみ続けて人生を無駄にしないで。」

「最後に、自分のために何かをするのではなく、人のためにいいと思えることをやってみて。人に何かを与えることで、私たちはより幸せを感じることができるのだと思う。たとえば定期的に献血をすることも、多くの人の命を救う素晴らしいことだと思う。私は献血をしてくれた人がいたおかげで、1年長く生きることができたの。愛する家族や友人、愛犬と過ごせたこの1年は、私にとってかけがえのないもので、人生で最も素晴らしい1年だったから。」

オーストラリア赤十字血液サービスのショーン・イングアンゾさんは、「献血により提供された血液のほとんどはがん患者に供給されます。化学療法が患者自身の血液細胞を作る能力を破壊してしまうため、多量の輸血が必要になるのです。献血なしでは、厳しい化学療法を乗り越えることはできません」と話す。

他人の思いやりによる献血で生き延びることができたホリーさんの1年は、彼女自身も述べているようにとても充実したものであったに違いない。ホリーさんのFacebookアカウントには多くの追悼の言葉とともに、「涙が止まらない」「あなたの最期の言葉を噛みしめて人生を生きる」「こんなに若くして旅立ってしまうなんてとても悲しい。でも、大切なことに気付かせてくれてありがとう」といった声が寄せられている。

画像は『Holly Butcher 2017年3月28日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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