writer : tinsight-takazawa

来場者数2万人突破! 福岡城跡が幻想的な“光の体験型アート空間”に 大晦日はカウントダウンも

街のあちらこちらでイルミネーションが光り輝く季節である。眩い光は眺めるだけでも美しいが、一歩進めて触れたり近づいたりといった人間の動作によって変化する、体験型のデジタルアートはいかがだろう。ウルトラテクノロジスト集団『チームラボ』による『福岡城 チームラボ 城跡の光の祭』が12月1日から開催されている。すでに来場者は2万人を記録した。さらに大晦日(12月31日)は終了時刻を延長して、特別な演出で年越しのカウントダウンも実施する。

福岡城は1601年から7年の歳月をかけて築かれた、城の規模としては九州一の巨城。その福岡城跡の中心部約2万平米が、触れると光のアニメーションが変化したり、近づくと音が鳴ったりと、自分の動作によって変化するインタラクティブな光のデジタルアート空間になっている。全部で5作品を楽しむことができるが、別名・石城とも呼ばれる福岡城跡の石垣や石段、そして木々などがデジタルアート作品に生まれ変わる。

福岡城跡が美しい光のアート空間に

作品『大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達』では、全長60m、高さ約10mの福岡城大天守台跡の石垣に、花々に彩られた動物達が現れる。ライオンや象など動物達はゆっくりと歩みを進め、人々が動物に近づくと、花々は散っていく。花々が全部散ると、動物は消えていく。

作品『大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達』

『呼応する、たちつづけるものたちと木々』では、卵のような形の立ち続ける物体は人に押され倒れかけると、また木々は人々が近づくと、それぞれ光の色を変化させ、色特有の音色を響かせながら、放射状に近隣の立ち続ける物体や木々に音色を響かせながら伝播していく。暗闇にいくつもの卵のような物体と木々が幻想的に浮かび上がる。

『呼応する、たちつづけるものたちと木々』

『石垣の空書 – 石城大天守台跡』では、福岡城大天守台跡の石垣に「空書」を永遠に書き続ける。「空書」とは空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、

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