エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ZIGGY“進化”を実感したツアー2017 セミファイナルで「このメンバーじゃなけりゃ」

デビュー30周年を迎えたZIGGYが10年ぶりとなるニューアルバム『2017』を10月25日にリリース、11月2日の新横浜公演からその熱さをライブハウスで全国に届けてきた。12月10日には博多DRUM Be-1で、そのツアーセミファイナル公演が行われた。

この日、42回目の誕生日を迎えたギターのカトウタロウを早くも2曲目前にサプライズケーキで祝福、森重樹一は「バンマスとして本当に頑張ってくれた」とアルバム『2017』の制作で共に苦労したことを話して花を持たせるが、「上げるだけ上げといて後で落としたりして」と笑わせる。

中盤では森重から「セミファイナルだし無茶振りで」とメンバーそれぞれにコメントを提案、最初に当てられたカトウが「後輩たちが俺の扱い方(相手の仕方)を覚えてくれたのが嬉しい」という趣旨を語った。

すると、ドラムのCHARGEEEEEE…やベースのToshiから「楽屋でこっちを向いてギャグを言うので無視する」「夜中に街中で大袈裟に手を振ってくるので無視した」というエピソードを明かされてしまい、その流れに森重も「せっかく誕生日で持ち上げてたのに早めに落とされちゃったね」と苦笑していた。

そうしたMCからもメンバーの仲の良さがうかがわれ、CHARGEEEEEE…は「このメンバーじゃなけりゃ」と思うようになったという。今年の3月にシングル『CELEBRATION DAY』をリリースしたZIGGYは4月2日に新横浜から『ZIGGY TOUR 2017』をスタート、4月15日に博多DRUM Be-1でライブを行っている。

CHARGEEEEEE…は当時を振り返り「あの時は憧れのZIGGYでプレイできる嬉しさでいっぱいだったが、今回は自分もZIGGYなんだという実感がある」と明かし「皆もあの時と今のZIGGYを比べて思うのでは」という。この約8か月でバンドとして進化を遂げたのだ。

その言葉通り、この日のステージもバンマス・カトウタロウがメンバーを気にかけてアイコンタクをとりながらまとめれば、CHARGEEEEEE…は圧倒的なエネルギーで、Toshiは揺るがぬベースライン、佐藤達哉はシンセからピアノまでカラフルなサウンドとトリッキーなプレイで応えた。森重はそんなメンバーを信頼して伸び伸びとパフォーマンスしていることが分かる。

森重は「古いのから新しいのまで行くぜ~!」と80年代のナンバーからアルバム『2017』より『うたた寝の途中』『君のままでいいから』など最新曲を披露、『頬杖と有限の夜』では「“ナナナ”を皆で歌ってほしい」とハミング部分を大合唱した。

特に中盤以降、MCなしでロックンロールナンバーを続ける頃になるとバンドが“ゾーン”に入ったように1つとなり、

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