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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】ゴミ箱に捨てられたゴールデン・レトリバー、四肢切断後セラピー犬として活躍(米)

また一家にとって何より嬉しいのは、苦難を乗り越えたチチが現在はセラピー犬としての資格を得て、様々な人々に癒しを与える存在になっていることだ。

毎週フェニックス中を回り、軍人病院に入院している退役軍人やアルツハイマーを患う人、読み方を学んでいる子供たちや身体的なリハビリ療養を受けている患者たちのもとを訪れるチチが、人々に与える影響の大きさをハウエルさん夫妻はこのように語っている。

「片脚を切断した女性がいるリハビリ施設を訪れた時に、彼女が『チチは四肢全てを失ってもこうして乗り越えているのだから、私だってきっと大丈夫』と話してくれたんです。チチの存在は、出会う人全てに『決して諦めなければ、人生のどん底から這い上がり回復できる』という希望を与えています。どんなに辛い出来事に遭ってもそれを受け入れることができれば、前向きに人生を歩むことができるのだという強い決意をチチから感じることができるのです。」

人間に虐待を受け、計り知れない苦難を乗り越えたチチが再び人を信じ、今度は人に癒しを与え救うという毎日を送っている。そんなチチの強さをハウエルさん一家は誇りに感じていることだろうが、その世話は容易ではない。

現在チチは歩行に問題はないが、四肢の付け根が痛むようでそれを和らげるために獣医院で冷却レーザー治療を受けている。また自己免疫疾患の難病「エリテマトーデス」も抱えており、そのための薬も一生必要とされている。さらに今後は四肢の付け根に負担がかかるのを抑える義肢も考えられており、その費用も決して安くはない。寄付金サイト『GoFundMe』にアカウントを設置したハウエルさん一家は、「集まったお金は全てチチの義肢や治療のために使用します。どうか募金を」と寄付を呼び掛けている。

画像は『Chi Chi Rescue Dog 2017年10月11日付「When I get my new prosthetics, I will need to decide what color I want them to be.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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