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writer : maki

【エンタがビタミン♪】堤真一、村上信五が感動 27時間テレビで特集“ひらめき奉行”伊奈忠順の偉業

1711年の冬、「天地返し」によって田畑の目途がついたものの春に作物が育つまで食料がなく「飢えとの戦い」が待っている。忠順は「これしかない」と覚悟を決めると駿河国の駿府代官屋敷を訪れた。幕府の判断で緊急時に配布する「お救米」を火急の事態で一任されたから渡してほしいと願い出たのである。代官は彼が差し出した書面を見て「正式なものとは思えぬが」と疑いつつ「もしも落ち度があった場合は」と詰め寄る。「その場合は全ての責めをこの伊奈忠順が負いまする」と答えて「お救米」を受け取ることができた。御厨に運ばれた「お救米」は1万3千石(米俵3万2500個・1950トン)で、年の瀬を前に地域の人々に配ると涙ながらに喜んだという。

年が明けて1712年となったある日、忠順が小田原で会議をしているところに「目付から江戸へ来るよう」呼び出しが届いた。彼は部下たちに「御厨の人々はここからが自ら歩み始める時。寄り添って支えるんだぞ」と伝えて江戸へ向かった。その2か月後、伊奈忠順は40歳の若さで病により急死したとされる。ただ御厨の人々には「お救米」の件でお咎めを受けて切腹したか、その前に自ら命を絶ったという話が伝わった。当時の御厨地域、静岡県小山町には伊奈忠順を祀った伊奈神社が建てられ彼の銅像もある。

“ひらめき奉行”伊奈忠順の実話を聞いて村上信五が驚きとともに「堤さんご存知でしたか?」と確認したところ、堤真一も「全然こんな方知らなかった」と目を丸くした。「すごく人のために尽くしながらこんな最期を迎えるなんて…」「しかも教科書にも載らないし」という2人に、歴史学者の磯田道史先生は「教科書に載っていなくともすごいことをやった人はいずれ発見される」と持論を示した。

堤真一と言えばドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』のようにコミカルな役もこなすが、映画『本能寺ホテル』や大河ドラマなどで歴史上の人物を多数演じている。彼のなかで「伊奈忠順をやってみたい」という思いが膨らんだかもしれない。

画像2枚目は『公式「スーパーサラリーマン左江内氏」 2017年1月11日付Instagram「#ただいま笑コラOA中」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

『笑コラ』での堤真一と木南晴夏(画像は『公式「スーパーサラリーマン左江内氏」 2017年1月11日付Instagram「#ただいま笑コラOA中」』のスクリーンショット)

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