花婿となったブライアンさんの母スーザン・キンメルさんも「同じ母親として、2人がスーザンさんのために挙式の変更をしてくれたことをとても嬉しく思います。娘の結婚式に出席できないなんて、母親にとって悲し過ぎますから」と話している。

夢に描いていた理想の場所での結婚式とはならなかったが、ステファニーさんは「変更して、こうして母の笑顔を見ることができて本当に良かったと思いました。挙式の写真やビデオの中に母が一緒に収まることができるなんて思ってもいなかったので、この日は一生の大切な思い出となりました」と喜びを露わにした。

この挙式の2週間後、スーザンさんは家族に連れられて施設へと移った。理解ができず記憶には残らなくとも、娘の大切な思い出の1ページにスーザンさんが確かに存在し、時間を共有した事実は家族にとってかけがえのないものとなった。ステファニーさんのおばのメアリー・センジャーさんはこのように語っている。

「スーザンはステファニーの結婚式をきっと覚えていないでしょう。でも、愛を理解することはできたのだと思います。スーザンにも愛が見えて感じることができたからこそ、2人の式を静かに見守っていたのでしょう。」

画像は『Inside Edition　2017年8月1日公開 YouTube「Bride Moves Wedding Up 1 Year So Mom With Alzheimer’s Can Attend」』のサムネイル
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）