海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】公立学校76%に給食費未払いの生徒 「温かい給食を食べられず恥をかく」子供達(米)

この金額はシアトル内にある99の公立学校の合計負債額であるが、ジェフリーさんの予想していた金額を遥かに超えたものだった。しかしジェフリーさんは諦めなかった。地元のFacebookアカウントページに、寄付金サイトのリンクを貼り、「キャンペーンを行っているのでどうか協力してほしい」と全ての親に訴えかけた。すると、あっという間に寄付が集まり5月9日に設置したアカウントには既に44,815ドル(約490万円)の募金が寄せられた。現在、ジェフリーさんは当初の目標金額21,000ドルから50,000ドルに引き上げ、シアトルの給食の負債を支払って残ったお金を他の学区に回す予定だという。ジェフリーさんは、次のように話している。

「子供というのは時に残酷です。ホットミールを口にできない子供たちをからかったりするので、お金がない子供たちにとっては非常に気の毒で厳しい規則だと思います。どの子供も、お金がないからといって空腹であるべきというのは間違っています。経済的に困窮している家庭の子供でも、他のクラスメートと同じ食べ物を食べて、恥ずかしい思いをしないようにさせるべきなのです。今回、やってみなければ結果はどうなるかわからないと思い寄付金アカウントを設置しました。ここまで募金が寄せられて本当に嬉しいです。」

なお『CNNMoney』は「Lunch Shamingをやめるべきだ」という声に応え、先月ニューメキシコ州でこの制度自体が禁止されたことを報じている。アメリカでは未だ多くの子供達が2.35ドル(約260円)の給食費を支払えない状況であり、「Lunch Shaming」を廃止し無料で給食の提供を始めた学区も多い。フリーランチの提供を受けている生徒数は2000年の1300万人から2000万人(全生徒の40%)に増加しているという。

ジェフリーさんはワシントン州の学区全て、さらにはアメリカ全土にこの善意のキャンペーンが広がってくれることを期待して、今後も学区ごとに新たに寄付金アカウントを設置する予定だそうだ。

画像は『GoFundMe 2017年5月9日付「Erase Seattle School Lunch Debt!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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