海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】学校を休ませて息子を旅行へ連れて行った父、罰金60ポンドを全て硬貨で支払う(英)

パディさん曰く「長期休暇の間に旅行に連れて行く余裕などない」とのことだが、確かにその期間は交通費や宿泊費全てが値上がりする。イギリスの親たちは、高い旅行代を払うか、それとも罰金を払って平日に子供を旅行へ連れて行くかという選択を強いられることになる。しかし罰金を払ってでも子供を旅行に連れて行く親はあとを絶たず、パディさん一家もその葛藤の末、子供を長期休暇の期間以外に旅行させることを決意したという。

「エジプトのような場所へはもう二度と行けるチャンスがないかも知れないと思ったんです。息子はとても楽しんでいました。だいたい、世界のことを学ぶのに教室に座っているよりも現地へ行った方がいいに決まってるでしょう。息子が1週間エジプトで学んだことはとても多かったと言えますよ。」

そう語るパディさんだが、実はこのペニー硬貨での支払いは違法になる。英国王立造幣局によると、法律上では1ペニーと2ペニー硬貨の支払いは20ペンス(約29円)までとされている。違法行為のため再び市民会館から連絡があるだろうことは、パディさんも承知の上だ。それでも忌々しい罰金制度にちょっとした“リベンジ”をしたかったようだ。なおパディさんの違法行為に対して、どのような処罰がなされるのかは今のところ明らかになっていない。

イギリスでは2013年9月に法改正がなされ、病気や親族の葬儀など特別な理由を除き子供の学校を欠席させる場合は学校長の許可を得なければならず、違反すると地方議会から子供1人あたり60ポンドの罰金が科せられる。21日以内に支払われなければ120ポンド(約17,400円)に増額され、未払いが28日を超えると裁判所への出頭が求められ、有罪判決となれば2,500ポンド(約36万円)の罰金額が科せられることもある。

なお2015年4月に、当時7歳だった娘を休暇期間外に米フロリダ州のディズニーワールドへ連れて行ったワイト島在住の夫婦が60ポンドの罰金支払いを拒否し2年の裁判を続けていたが、このほど勝訴とはならず裁判は終結した。夫妻には罰金額をはるかに上回る12,000ポンド(約174万円)の裁判費用がかかったとされている。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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