海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「ズボンを汚したから」と熱湯の浴槽へ 3度熱傷から奇跡の回復を見せた男児(米)

その後、ギルバートさんは警察から熱傷の原因を聞き、ショックを受けた。ローズはこれまでにギルバートさんや子供たちを傷つけたことは一度もなく、そうした危険性を感じることがなかったためギルバートさんは完全にローズを信頼していたのだ。

しかも医師から「息子さんの命は助からない可能性もある。万が一助かっても皮膚移植が必要で、皮膚組織の損傷によりこの先二度と歩くことは不可能」と宣告され、ギルバートさんを悲しみのどん底に突き落とした。

奇跡的に一命を取り留めたものの、鼻腔栄養チューブや静脈注射、カテーテルの使用が3週間続き、しばらくの間は固形物を口にすることはできず、身動きすることさえままならなかったそうだ。しかしコービン君は強靭な回復力を持っていた。「二度と歩行できない」と言われたにもかかわらず、再び歩くことを学んだのである。

それからは虐待の恐怖を克服すべく、コービン君は母親のサポートのもと2年間のセラピーを受けた。長い間、熱傷を負わされた記憶から毎晩襲う苦しみに耐えてきたコービン君は、今も事件が起こった1階の浴室に入ることを拒む以外は、学校にも通うことができ、普通の生活を送っているという。

ギルバートさんは、今でも毎日コービン君の熱傷の傷跡にローションを塗っているそうだ。医師からはもうその必要はないと言われているが、「習慣になっているから」と明かす。おそらく「これ以上我が子の傷が心身ともに悪化しないように」という祈りも込められているのだろう。コービン君の傷の様子を見て、いずれ成形手術を受けさせてやりたいとギルバートさんは話している。

昨年8月、同市プラット郡巡回裁判所で行われたローズ被告の裁判で、エリック・ザンド検事は「コービン君が熱湯に入れられた時は、痛みで泣き叫んだに違いない。しかし緊急通報を怠り事実の隠ぺいを図ろうとした被告は、コービン君に一生消えることのない傷を負わせた。まったくもって非情で残酷な虐待のケースだ」と述べた。ローズ被告には第一級暴行罪で12年の実刑判決が科せられた。

ギルバートさんは「判決が下った時、刑期がもっと長ければとも思いましたが、もうこの件は終わりなのだと安堵しました。今は息子の将来を考えて前向きに生きて行きたいと思います」と語っている。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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