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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】難病の7か月息子を生かせてやりたいと願う親、裁判で病院側と対立(英)

コニーさんとクリスさんは断固として病院側の提案に反対し、懸命になってチャーリー君を救ってくれる世界中の病院を探し、ついにアメリカのある医師を見つけた。そして病院側と対立する形で法廷で「海外で息子に治療を受けさせたい」と願い出た。しかし渡米先の治療には高額な費用がかかり、“実験的な”治療を施したとしても生存の見込みが薄いとされていた。

裁判所は1か月の猶予を夫妻に与えたが、コニーさんとクリスさんは諦めたくない一心でオンライン募金サイト「GoFundMe」にアカウントを設置し、このように呼び掛けた。

「私たちは、チャーリーを難病だからといって諦めて死なせたくはありません。これまで16例のみと言われている病ですが治療により助かった例もあります。息子にも生きるチャンスはあるはずです。もしアメリカでの治療が成功すれば、チャーリーだけでなく難病を抱えて生まれて来た子供たちの励みにもなるでしょう。希望を捨てたくない私たちですが、万が一、裁判で負けてしまったらみなさんから寄せられたお金は、息子と同じ病を抱える子供たちのためのチャリティー基金にしたいと思っています。」

そして4月11日の裁判で、判事から「チャーリー君の生命維持装置を外すことを許可する」という判決が下された瞬間、クリスさんは「NO!」と叫びコニーさんはその場に泣き崩れた。判決に納得できない夫妻は起訴する意向を示しているが、その結果次第でチャーリー君は今後、病院から緩和ケアの処置が施されることになるという。

わずか8か月のチャーリー君に下された「安楽死を認める」判決。このニュースを知った人々はコニーさんとクリスさんに同情しているが、中には専門医の見方は正しいのではといった意見もあるようだ。しかし多くの人が夫妻の胸のうちに心打たれ、これまで8万人以上から127万ポンド(約1.7億円)を超える寄付金が集まっている。

出典:http://www.dailyrecord.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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