アムハラ語で「新しい花」を意味するというエチオピアの首都アディスアベバ。この都市の南に位置するコシェという村の巨大ゴミ埋立地で事故は起きた。そこには50年にわたりアディスアベバから莫大な量のゴミが年間30トンほど運びこまれ、捨てられてきた。処理施設はなくひたすらゴミの山を築いてきたなかで11日夜、それが突然崩れたという。過去2年の間にもここで小規模な地滑りが発生しており、その都度2～3名の死者を出していた。

アディスアベバ市の発表によると、地滑りを起こして崩れたゴミの山はそこに建てられた家屋30軒以上を飲み込んだ。15日の時点で113名の死亡が確認され、うち75名が女性とのこと。また少なくとも80名が行方不明という。

ディリバ・クマ市長は「ゴミ埋め立て地の周辺に暮らす住民たちをよその安全な土地に移住させる長期的な計画があります」と説明しており、その早い実施に期待が寄せられている。また、そこにはゴミを拾うため約500名が連日のように出入りしている。市当局は2010年から危険性を指摘しており、2013年からはこの近隣でゴミをエネルギーとして利用する工場の建設を進めていた。

出典：http://www.newser.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）