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writer : maki

【エンタがビタミン♪】スギちゃんが“ニトリの若き社長”役 再現VTRで「一発屋とは言わせないぜぇ」

28日に放送された『アレがあるから今がある!~成功のきっかけ大追跡~』(カンテレ・フジテレビ系)のなかで、若き似鳥昭雄氏が家具屋を創業して一代で大手家具企業・ニトリに成長させるまでを追った。再現VTRでその似鳥氏を演じたのがお笑い芸人・スギちゃんである。

子ども時代はおちこぼれで人と交流するのも苦手だったという似鳥氏。社会に出るとコネを使って父親が経営する土木関係の会社に入るが、肉体労働が辛くて「仕事なんて辞めたいぜぇ」と家出してしまう。その後就職した広告会社も成績が悪く半年でクビになり「もう人にこき使われるのは嫌だぜぇ」と思案して「近所に家具屋がないから」と親に資金を借りて『似鳥家具卸センター』を立ち上げる。 

ところが接客が苦手なためうまくいかず倒産寸前となる。そんな時に家具業界の知人から運命的な電話がかかる。アメリカ西海岸で家具の視察セミナーがあるという誘いに似鳥氏が「え アメリカ?」「何かが変わるかもしれない」と直感する大切な場面だ。

スタジオでは似鳥氏役のスギちゃんに「芝居が下手だなこいつ」と突っ込みながらVTRを見ており、その運命的な場面でさえ「あははは」と笑いが起き河北麻友子ら女性陣が「もう、入ってこない~」と苦笑していた。ただ、似鳥氏の「ピンチをチャンスに変える」大らかで前向きな姿とスギちゃんのキャラクターはうまくマッチしていく。

アメリカに渡り家具セミナーを見た似鳥氏は、美しいトータルコーディネートに衝撃を受けた。「日本でもこういうアメリカの映画のような生活を営んでもらいたい」「一生かけてやれるだけやってみよう」と決意する。日本に帰り早速行動に移し、地元札幌に当時は珍しいエアドーム型店舗をオープン、しかし大雪によって開店日の朝に店舗がつぶれ家具も破損してしまう。

似鳥氏はすでに集まったお客さんたちに「開店記念に、キズもの家具を大安売りだぜぇ」「ワイルドだろぉ」と呼びかけ喜ばれた。まさに「ピンチはチャンス」を実感した瞬間である。それが評判となりニトリの人気も上昇した。次は思いっきり目立つCMを作るんだと発想した似鳥氏を演じながらスギちゃんは「一発屋とは言わせないぜぇ」と自分と重ねるようなセリフを口にする。

似鳥氏自ら脚本を書き、オスゴリラの着ぐるみで出演したCMはゴリラ夫婦がベッドインする場面に「子どもも見ているのに不謹慎」とクレームが殺到して数日で放送を止めるも、一方で「挑戦的でおもしろい」と大きな反響があった。そうやってニトリの知名度も高まるなか世の中はオイルショックによる不況に襲われる。

「東京で就職できない学生が溢れる」という報道にも似鳥氏は「ということは優秀な社員を見つけることができるってことじゃないか」と前向きだ。ただ、会社説明会に集まった学生たちは「大卒で家具屋に就職するなんて」と似鳥氏の熱弁にも上の空である。力なく帰っていく学生たちに彼は「皆、まだ話したいことがあるんだけど、牛丼でも食べに行かない?」「奢るよ! 1人2杯!」と呼びかけた。

定食屋に連れて行き食べながら「日本の家具業界はこれから」「君たちの力が必要なんだ」と熱く語る似鳥氏。今度は学生たちも耳を傾け「僕たちも一緒に頑張りたいです!」とやる気になった。その後も似鳥氏は東京や地元札幌で学生たちと食事会を重ねる。当時共感した学生の1人、白井俊之さん(当時23歳)は現在の社長だ。

ニトリホールディングスでは従業員数約3万3000人となった今も、定期的に恒例の焼肉パーティーを続けている。社長からパートまでが楽しく夢を語り合うためで、似鳥昭雄会長は「会話によるコミュニケーションがないと繋がらない。意思の疎通があるからやる気になる」「あの定食屋があったから今があるんですよね」と振り返った。

以前、バラエティ番組『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)でニトリを訪問した際に、香取慎吾たちが社長から焼肉パーティーに招待された。今回、スギちゃん演じる似鳥氏により「あの定食屋」のエピソードを知ってからその光景を思い出すと違った感動が湧いてくる。

出典:http://ameblo.jp/072100
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

若きニトリ社長を演じるスギちゃん(出典:http://ameblo.jp/072100)

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