海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】娘の飛行機代を払えない父親に、空港で86,000円を肩代わりした女性 名前も告げず立ち去る(米)

3月8日、米ネブラスカ州のオマハにある空港で、一人の父親が1月に2歳になったばかりの娘を連れてチェックインカウンターに現れた。航空券を予約した時に娘は2歳になっていなかったために、父親は娘が無料で搭乗できると信じていたようだ。

しかし航空会社のスタッフは、既に2歳になっている女児には航空券が必要だと父親に伝えた。娘の分の航空券をいますぐに買う金銭的余裕や、フライトの変更をする余裕もない父親は窮地に陥った。

この事態に驚き悩んだのだろう。どこかへ電話をかけるためにチェックインカウンターの脇に移動した父親は、娘をハグしたり頭を抱え込んだりしていたという。するとすぐ後ろに並んで見ていた女性が、その父親に「どうしたのですか?」と声をかけた。父親が事情を説明すると、女性は父親とカウンターに行き、後ろに立っている女児を指さしてスタッフに「この女の子の分の航空券を私が購入します」と申し出た。

驚いた航空会社スタッフが「航空券代がいくらかご存知ですか?」と聞くと女性は「700ドル(約80,000円)ほどですか?」と尋ねた。スタッフが「749ドル(約86,000円)です」と告げると、女性は「構いません」と言いクレジットカードをカウンターに差し出した。

この一連の出来事を見ていた別の搭乗客は、女性の大きな親切行為に「なんて素晴らしいんだ!」と声をあげずにはいられなかったという。そして写真を撮影しシェアを望んでFacebookの『Love What Matters』に投稿した。

航空会社スタッフもその女性の「全く見知らぬ人の航空券代を払う」という親切行為について驚かずにはいられなかったようだ。購入した航空券を女性が手渡すと父親は女性にハグし、後でお金を返したいので名前と連絡先を教えてほしいと聞いた。しかし女性は「気にしないでください」と匿名を貫いたという。

この女性の行動はFacebook上で拡散され、複数のメディアでも伝えられた。そして女性は「Norwex」という化学薬品の使用を控えた地球に優しい清掃用品を生産している会社の共同創設者であり、国際営業課長のデビー・ボルトンさんだということが明らかになった。

Facebookにボルトンさんの写真が投稿されたことにより、「彼女を知っているけど、彼女が匿名にしたいのならあえて素性は明かさない」という女性が「彼女は愛に溢れている素晴らしい女性で、常に私をインスパイアさせてくれる人なの」と綴った。また、「Norwex」のマーケティング課長であるエイミー・カドーラさんは「ボルトンさんは親切で寛大な人です。今回の彼女の行為は驚くことではありません」と普段からボルトンさんの人となりが素晴らしいと述べ「一緒に仕事ができて光栄です」と話している。

ボルトンさんの行為に感動した人たちは多く、『Love What Matters』では196,000以上の「いいね!」と42,000超のシェアが寄せられ、3,740件のコメントが集まっている。

出典:https://www.facebook.com/lovewhatreallymatters
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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