海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】見るのも触れるのも嫌…ほとんどの食べ物に恐怖を感じてきた女性、摂食障害を克服(英)

英コーンウォールに暮らすベス・ダリンさん(25歳)は、長い間摂食障害と闘ってきた。23歳になるまではベスさんが主に口にする食べ物といえば、チーズサンドイッチ、チップス、限られたシリアルにポテトチップス程度だったという。

ベスさんの家族は彼女以外普通の食生活をして過ごしているために、家族が食卓に集まる時間はベスさんにとっては苦難以外のなにものでもなかったそうだ。家族が食べるローストディナーのニオイを嗅いだだけでも気分が悪くなるほど、ベスさんは限られた食品しか受け付けられない体となっていた。

両親はそんなベスさんに、なんとかして普通の食生活を送らせようとひたすら努力したという。しかしながらどんな試みも全く効果がなく、諦めてしまった両親の代わりにベスさんは食事を作るようになった。しかしそれも決して楽な道のりではなく、弟のランチを作る時もハムに触れるのが怖くてフォーク2本を使いハムをパンに乗せていたという。また、友人の家に招かれた時にも出された料理を口にすることができず「困った子供だと思われるのがすごく嫌だった」とベスさんは当時のことを話す。

バランスの摂れない食生活のせいで、体重が増加し常に膨張感や不快感があったというベスさんは、18歳の時にGP(一般診療所)へ行き「選択的摂食障害」であると診断された。医師からは、鉄分欠損の状態でありこのままでは糖尿病に発展するリスクがあると告げられたベスさんは激しいショックを受けた。

ベスさんには恋人のリチャードさんといつかは子供を持ちたいという夢があった。このままの食生活では妊娠しても胎児に十分な栄養を与えることも不可能であり、野菜に触れるのが怖いとなれば子供が生まれても乳児に必要な食事を作ることすらままならない。食品への恐怖心を克服し、将来の夢を叶えるためにもベスさんはロンドンで催眠療法による治療を受けることを決断した。

過去に一度、催眠療法を試した時には効果がなかったが、今回はベスさんのように食品への恐怖を抱く人を治療している専門医の催眠療法により、初めて野菜を手に取り口にすることができた。

野菜だけでなくチキンなど様々な食品への恐怖が次第に消えて行ったベスさんは、この3年間で見事に食生活を変えることに成功した。現在では、ラザニアやボロネーズが大好きでフルーツもスナック代わりに口にできるようになった。友人たちと中華料理を食べに出かけることも可能になったという。

バランスの摂れたヘルシーな食生活が可能になってからというもの、ベスさんの体重は減り始めたそうだ。ベスさんは『Mirror』に「私は今、新しい自分に生まれ変わった気分で心身ともにとても健康的な生活を送っています。私の変化に何より喜びを隠せないのは両親です。今は家族と一緒にローストディナーも食べられるんですよ」と語っている。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

1 2