海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】実兄にレイプされ12歳で出産 スコットランド女性、苦難乗り越え第2子を妊娠中

英スコットランドにあるウエスト・ロージアンのバスゲイトに暮らすテレッサ・ミドルトンさんは、このたびの妊娠を知った時「少し泣いた」そうだ。その涙は喜びと悲しみの両方だった。というのも、お腹の子はテレッサさんにとって「第2子」であり、現在どこかで暮らしているであろう娘のことを思わずにはいられなかったからだ。

当時16歳だった実の兄ジェイソンにレイプされ妊娠した時、テレッサさんはわずか11歳だった。そして12歳で出産。2年間は母親のサポートを受けながら娘を育てていたもののテレッサさんは精神的不安に陥り、これまで隠していた「兄にレイプされた」という事実を家族に打ち明けた時、テレッサさんと女児の運命が決まった。女児はテレッサさんから引き離され、後に養子縁組されることとなった。

それから3年、テレッサさんは保護施設を出たり入ったりしながら飲酒やドラッグに溺れる日々を送った。兄にレイプされたという事実だけでなく、お腹を痛めたわが子を手放してしまったことへの罪悪感から自暴自棄になり、2011年には1日400ポンド(56,000円)をヘロインに費やしていたという。

そんな人生の底辺にいたテレッサさんを救ったのが、現在のパートナーであるダレン・ヤングさん(30歳)だ。付き合って7年になる2人は今から1年半ほど前に子供を望むようになったそうだが、過去の出来事を忘れることができないテレッサさんは常にトラウマとの葛藤に苦しみ、ダレンさんとの子供を流産した時には「私が娘を手放した呪いでは」とさえ思うほどだったそうだ。

「子供にはより良い人生を送って欲しい」という気持ちで手放したテレッサさんの娘は、半年に1度は手紙を寄越していたという。手紙を通して娘の近況を知ることがテレッサさんには何よりの癒しだったが、いつからかその手紙も途絶えた。

「娘は、前向きに生きて行こうとしたんだと思います。だから私もダレンとの間に子供を持つことを決心しました。でも新しく子供が生まれても、この子は最初の娘の代わりではありません。あくまで娘も私の家族の一員です」とテレッサさんは言う。

テレッサさんは、一時期「できることなら手放してしまった娘を家族に迎え入れたい」とダレンさんと共に娘の親権を得ようとしたこともあったそうだ。しかし、どこかで幸せに暮らしているはずの娘の人生に影をさすような自分勝手なことをするべきではないと思い直したという。

秋に出産予定というテレッサさんは今、ようやく「母親」になれる喜びを感じている。残念なのは、いつも支えてくれた母親のトレイシー・トーロンズさんが2012年に他界してしまったことだそうだが、強い絆で結ばれているダレンさんに支えられて新しい家族を迎える準備はすでに整っているようだ。

壮絶な過去を乗り越えようと必死で生きてきたテレッサさんは自伝も出版しており、彼女を知る多くの人から「妊娠おめでとう」「あなたは、幸せになる価値があるよ」「大変な過去とトラウマを抱える女性を全て受け入れるダレンさんは素晴らしい人だね」「これからは生まれてくる赤ちゃんと、前向きで幸せな人生を送ってね」という励ましのメッセージが寄せられている。なおテレッサさんをレイプしたジェイソンは、DNA鑑定で子供の父親ということが明らかになっており、現在も服役中である。

イギリスでは、性的暴行の低年齢化が問題になっており、テレッサさんはそんな社会の被害者となった一人であるといえよう。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

1 2