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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】自閉症の3歳児に「レジを手伝ってみない?」 スタッフの意外な提案に母親が感激(英)

英プリマス、アイビーブリッジのリー・ミルにあるTESCOへ週に1回は買い物に出かけるエマ・パスモアさん。家族と一緒のこの買い物の時間が、エマさんにとっては毎回心配だ。

なぜなら4児の母であるエマさんには、3歳の自閉症の息子がいる。エマさん曰く、ケイレブ君はスパイダーマンが大好きで愛らしい子供だが、自閉症のため日常生活のちょっとした変化や見慣れぬ場所を訪れたり、新しい食べ物が目の前に出されたりすると動揺してしまうそうだ。またケイレブ君は言葉の遅れもあって会話が上手くできず、明るい光や騒音、人が多い環境などにいるとぐずってしまうという。

2月14日、エマさんはケイレブ君のことを考えてなるべく人が少ない夜の8時半頃にTESCOへ連れて行った。1週間分の買い物に時間がかかったことから、ケイレブ君は清算前に少しぐずってしまった。しかしスタッフのキャロルさんはケイレブ君の様子を見て「こっちにいらっしゃいよ、レジを手伝ってくれる?」と声をかけたのだ。

このキャロルさんの提案に、ケイレブ君は家族が購入した270ポンド(約38,000円)分の商品を全部嬉しそうにスキャンし、途中で飽きて止めると言い出すことがなかったそうだ。

エマさんはTESCOのFacebookに「普段、あの子は知らない人には絶対に近寄りません。でも、キャロルさんはケイレブに『ショッピングをするのは楽しい』と思える経験をさせてくれたのです。この夜、ケイレブはとても楽しんだのでしょう。何か月かぶりにぐっすりと眠ることができました」とその喜びを綴った。

また、エマさんは「自閉症の子供を連れての買い物は困難な時が往々にしてあります。子供がぐずり出すのを見るのは親としても辛いですが、周囲からの『親がきちんとしつけていないから』というような視線も辛いものです。でも、キャロルさんはケイレブをそのまま受け入れてくれました。自閉症の子供を持つ親にとってそれがどれほど嬉しかったかということを伝えたかったのです」と『Metro』に語っている。

Facebookには「私も幼い双子を連れて買い物に行った時にスタッフに親切にしてもらった」「私にも自閉症の子供がいるけど、いつも店側は親切にしてくれる」「キャロルさん、素晴らしいわ」「カスタマーサービス以上のことをしてくれるのは嬉しいね」といった称賛のコメントが多数見受けられる。

エマさんは「自閉症の子供たちは、毎日の生活に葛藤していることを周りに理解してもらいたいのです。支援が必要な子供たちというのは、ユニークで特別です。些細なことにも困難を感じたりうまく対応できない時もありますが、彼らはまた違った面でとても優れた才能を持つということを知ってもらえれば」と、この出来事がもっとシェアされることを願っているそうだ。

出典:https://www.facebook.com/emma.l.passmore
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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