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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】“不採用”続きだったダウン症の女性 自らクッキー店をオープン(米)

米ボストンに住むダウン症のコレット・ディヴィットさん(26歳)は15歳の頃から自宅のキッチンでクッキーを焼くことが大好きだったそうで、チョコチップとシナモンのクッキー作りを得意としている。母親のローズマリー・アルフレードさんはそのクッキーの味を絶賛し「絶対に売れる」と言いながら娘を励まし、サポートし続けてきた。

そんなコレットさんは仕事を得るために何度も就職活動をしたが、不採用の繰り返しだったという。そこで彼女は「それならばクッキーを焼いて売ろう」と決心し、クッキー店のオープンを目指すことになった。

ボストンのノースエンドにある「Golden Goose Market(ゴールデン・グース・マーケット)」では八百屋や肉屋、ワインやチーズを売る店、ベーカリーなどが立ち並ぶが、オーナーのスティーブン・デアンジェリスさんはコレットさんに店舗のシェアを許可し、チャンスを与えた。

この件が『CBS Boston』で報じられると、「コレットのクッキー」は瞬く間に話題に。フロリダやカリフォルニアなど各地から4,000件もの注文が押し寄せ、12月中旬にはその注文が10,000件近くまで上ったという。

コレットさんは現在、5万個のクッキーを焼くことに大忙しで「寝る暇もない」と冗談を言いながらも充実した日々を過ごしているようだ。キッチンに立つことで幸せを感じ、好きなクッキーを焼くことをビジネスにできたことで「夢が叶った」と話している。

今は母親や姉、そしてマーケットのスタッフにボランティアでクッキー作りや配送を手伝ってもらい、各地へクッキーを送っているコレットさんだが、この先ビジネスが成功すれば、自分のように障がいを持つ人もスタッフとして雇いたいと考えているそうだ。

コレットさんによるとクッキーには特別の隠し味があるというが、その美味しさの秘密は他でもない“愛”とのことだ。

仕事を探し続けてもどこにも採用されず苦境を経験したコレットさんだからこそ、他人を思いやり愛を分け与えることができるのだろう。その優しさは、コレットさんの焼くクッキーの隠し味となって人々に広がっている。

出典:https://www.facebook.com/colletteyscookies
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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