エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】東野幸治が活躍するワケ “嫌われキャラ”が1周回って市民権を得る

日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』ではMCが週替わりとなり、東野幸治がひな壇に座ることもある。同番組で彼が過去にひな壇で共演者をいじって泣かせたり怒らせたエピソードは多い。ものまねタレントの福田彩乃もその1人だ。2013年2月の放送に出演した彼女が「二度と共演したくない」と挙げたのが東野だった。まだ売れていなかった頃の福田が『お笑いワイドショー マルコポロリ!』へゲスト出演したことがある。ものまねネタを披露したが共演者が無反応で“すべった”状態となり、MCの東野も全くフォローせず福田はついに泣き出してしまった。その後、ものまねでブレイクした彼女はリベンジする意気込みで再び出演するが、東野から「関西にはものまねを見る土壌が無い」と冷たくあしらわれてまたもや泣いてしまう。それで二度と共演したくないと根に持っていたものの、彼女も成長して『行列』で顔を合わせるのだが、またしても東野が小バカにするように「ものまねやりなさいよ」と振って険悪な雰囲気となり、ついに福田が涙したのである。

他にも広瀬すずや笹崎里菜アナウンサーが東野と共演した際にそっけない対応をされて落胆したことを明かしている。最近では本木雅弘が27年ぶりに東野と再会し“東野ストレス”に悩まされた過去を明かした。彼がまだアイドルだった頃に大阪・毎日放送のバラエティ番組『4時ですよーだ』で司会代理を務めたことがある。その際に共演した東野が本木を無視するかのような態度をとった。それが本木を萎縮させ関西芸人ばかりの現場に慣れずに孤立してしまう。久々の再会で当時を振り返った本木は「人間のおぞましさを見せつけられたのは、初めて」「東野さんに会わなきゃいけないと思うと、眠れなくて生霊がいるんですよ」というほど心を痛めたらしい。そのように以前は“嫌われキャラ”だった東野だが、相手も今となっては許せるから共演しておもしろおかしくトークできるのだろう。

『ワイドナショー』(フジテレビ系)ではMCとしてメインコメンテーターの松本人志が暴走しないようにうまく仕切っている。かと思えば「ゴシップ大好き」というキャラで松本が触れない話題にも斬り込んだり変幻自在だ。これまで「本性はまったく感情を持ち合わせていない」や「死んだ魚の目をしてる」などと言われてきたイメージに引いていた人もいるだろう。しかし、バラエティで「嫌いだった」という相手と掛け合いを見せたりトークを仕切るその姿に、“嫌われキャラ”を受け入れてなお東野幸治の面白さが分かってきたのではないか。

11月28日(月)には毎年恒例となった、東野幸治と南海キャンデイーズ山里亮太によるライブ『東野幸治vs山里亮太』が開催される。思えば山里も“アイドルヲタク芸人”や「キモい」と言われながらMCとして成長した点で東野と似ている。そんな2人がどのようなステージを見せるのか楽しみだ。

出典:https://www.instagram.com/higashinodesu
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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