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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】大量の牛虐殺で「血の川」 ムスリムの祝日「犠牲祭」で(バングラデシュ)

「イード・アル=アドハー(Eid al-Adha)/犠牲祭」は、預言者イブラーヒーム(アブラハム)が自分の息子であるイスマーイールの命を犠牲にし、生贄として唯一絶対神のアッラーフ(アッラー)に捧げたことを称えて始まった宗教的な祝日である。その「犠牲祭」がバングラデシュの首都ダッカでも12日から開催された。

牛をはじめ数百頭もの動物が斬首などで命を奪われたが、屠殺の多くは自宅のガレージや路上で行われ、その血と臭いを洗い流すために大量の水が流される。ダッカの排水システムはそもそも流れが悪く、雨も降ったことからその真っ赤な水はやがて川をなしたことを英メディア『theguardian.com』などが伝えている。道路をドロドロと流れていった「血の川」は肉片や内臓をいたるところに運び、血の放つ独特の臭いが街中を包む。ダッカに滞在していた外国人は戦場か地獄を見たような気分であったとしている。

この「犠牲祭」。屠殺された動物の肉は貧しい人々のためのものとされ、彼らに提供されることから慈善色も強く、牛から剥がされた大量の皮を世界の牛皮業者が買い付けに来る。その強い残虐性にもかかわらず、この行事をすたれさせる理由を見つけることは難しいようだ。

出典:https://www.theguardian.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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