海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】“ヒゲを持つ世界一若い女性” 英国の24歳が『ギネス世界記録』に

男性のように毛深い肌と豊か過ぎる顎ヒゲをたたえたイギリスのある女性。その姿をこちらでも紹介してすでに2年半になる。「すべては卵巣の病気のせい。同じ病気に苦しむ女の子たちを励ましたい」と語っていた彼女はその後、イジメ撲滅の運動に尽力してきた。そのヒゲがこのほど『ギネス世界記録』に認定されたそうだ。

英バークシャー州のスラウという町に暮らしているハナーム・カウルさん(24)。11歳から顎ヒゲが生えるようになり、さまざまな嘲笑やイジメに引きこもりも自傷行為も繰り返した。自殺ももちろん考えた。しかし「もう除毛も脱毛も考えていない」という今の彼女の顎には15.2cmという長いヒゲが生えている。あまりにもユニークなその姿に、ついに『ギネス世界記録』が“フルビアード(ヒゲ)を持つ世界一若い女性”と認めた。その記録は「24歳282日」という。

ハナームさんをこのような姿にさせた病気は「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」である。これは卵巣内に多数の卵胞がたまったまま排出されず、月経異常、不妊、多毛、にきび、男性のような低い声に悩むことになる。卵巣に苦悩に満ちた病を抱えていることを公表しても、なおも彼女のもとには見知らぬ者から「死ね」などという脅迫メールが舞い込んできたという。

すべてに関して消極的で入浴のたびにカミソリが手放せなかった彼女に転機が訪れたのは、体毛やヒゲをありのままに受け止めているシーク教との出会いであった。16歳でその洗礼を受けて以来、彼女は「外見で人の価値は決まらない。この体は神様から授かったもの。自然のままの姿を愛したい」と語るようになった。さらに「今では宗教的なものに支えられているというより、むしろ自分の人生を自身の精神力で強く生き抜いてみせるという気持ちが強い」とも語るハナームさん。今年3月には『ロンドン・ファッションウィーク』のランウェイをありのままの姿で闊歩し、拍手喝さいを浴びていた。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)