エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】KinKi Kids、20年以上ぶりとなる武道館公演にも「あるのはTOKIOの思い出だけ」

先日、『王様のブランチ』の“買い物の達人”にKinKi Kidsの堂本光一と堂本剛が出演したが、止まらぬトークに進行役の鈴木あきえが「2人揃うとこうなるんですね」とたじたじとなったほどだ。さらには、気になる商品を前のめりに見入る堂本光一の後ろから堂本剛がポーズを真似てお尻を覗かんばかり近づいた時には「止めてください」「誰かに何か言われますから」と慌てて制した。それほど楽しませてくれる彼らだが、別のテレビ番組ではカメラで抜かれた時に「僕らだけ前を向いてボウッとしている」こともあるらしい。ただ、それはKinKi Kidsなりのポリシーによるものだという。

ニューアルバム『N album』のリリース日となる9月21日、ラジオ番組『坂本美雨のディアフレンズ』(TOKYO FM)にKinKi Kidsが初めて出演した。まだ小学6年生だった頃、ジャニー喜多川社長に「同じ名前の子がいるんだよ」と言われ内心は「そんなわけあるかい」と思いながら出会った。堂本剛は「不思議なもんやなと感じながらやってきて今に至る」という。堂本光一は「ずっと2人、グループ名をもらう前のJr.の頃からセットみたいな動きだった。なんとなく進んでいった感はある」と振り返る。当初は近畿地方からメンバーを集めてグループにしようと考えていたらしいが実現せず、「結果、2人がスター過ぎたんですかね」と笑っていた。

当時はジャニー社長も世の中にトライするつもりで、ジャニーズでは大阪で初めて結成されたKinKi Kidsとともに打って出た感がある。「武道館に立たせて頂いたりとかいろんなお仕事をとにかくいっぱいさせて頂き、TOKIOやV6がデビューする中で僕らはCDを出したりしないのかなと思ってた中、『硝子の少年』でデビューします、明日記者会見ですよって言われて…」という目まぐるしい変化に「僕らが考える余地がなかった」「その時その時いろいろ試しながら今日まで来たなという感じ」で迎えたデビュー20周年イヤーなのだ。(来年の7月21日がデビュー20周年目となるので今年からアニバーサリーイヤーと位置付けている)

入った頃にジャニー社長から「暗い」「しゃべりなさい」とすごく怒られて「あまりしゃべる方ではないが、頑張ってしゃべるようにはしている」という2人だが、「飾ってものごとをやろうとはしていない。自然とその時感じていることを表現している」という。アイドルとしてその場を楽しませるのが仕事とは心得るが、本音でないことをしゃべってファンに全く違う自分をイメージさせるのはいかがなものかと捉えている。たとえば堂本光一は小学校の頃からF1が大好きで、インタビューでいつも「F1が好き」と答え続けているので聞き手ががっかりすることもあるらしい。

また、テレビ番組で真ん中で誰かがしゃべって盛り上げている時にカメラが周りを抜くと、2人だけ真顔で前を向いていることも少なくない。ひな壇で本来はにこやかにするところだが「サービススマイルはしない。でも、自分たちの役が来たときはバンと行く」スタンスを徹底している。「それを良いと捉えるか否かは先方さんにまかせる。不機嫌なわけではない、もともとの設定がこれなんです」と堂本剛は言い切る。

『We are KinKi Kids Live Tour 2016 TSUYOSHI&KOICHI』が9月29日・30日の日本武道館2daysからスタートして名古屋、宮城、大阪、札幌、広島、福岡と続く。アリーナツアーは17年ぶりで日本武道館公演は1994年12月31日、デビュー前に行ったファーストコンサートから約22年ぶりとなる。堂本光一は「武道館の思い出はありますかと言われてもないですね。TOKIOのイメージだけがある」とそのエピソードを話した。

当時、TOKIOの武道館公演に行った堂本光一は開演まで楽屋に居させてもらった。リーダーの城島茂がいち早くステージ衣装に着替えてバッチリ決まったところで、メンバーの誰かが『猪木ボンバイエ』を流し始めると、リーダーはその曲につられてせっかく着た衣装を全部脱いでしまったという。「TOKIOの中ではお約束らしい」と感心する2人だが、KinKi Kidsにはそうしたお約束はないそうだ。「楽屋も別々、お互いに適当に入って、お互いの時間を過ごして時間が来たから出て、やって、終わったから帰るっていう。TOKIOみたいなエピソードは何もないです」とやはりナチュラルである。

番組の終わりには堂本剛が「すみませんなんか、ぱっと明るくなくてすみません」と詫びて挨拶に代えたが、彼らの自然体なスタンスに坂本美雨も「とってもお話ししやすかったです」とリラックスしていた。トークでは飾らず、パフォーマンスで細部までこだわりオリジナリティを出すのもどちらも簡単ではない。彼らが20年前から自然体であろうと追求したからそれができるのだ。

出典:https://www.instagram.com/akiesuzuki0312
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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