海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】ヘッドスカーフを着用していた妊婦が人種差別被害に お腹を蹴られ流産(英)

警察によると、目撃者の女性(34歳)はブレッチリーにあるスーパーマーケット「Co-op」で、ヘッドスカーフを巻いていた中東系らしき女性が1人の男に近寄られ差別的発言を受けていたのを見た。

男は女性が駐車していた車まで近付き、連れと思われる男性の頭を氷が入った袋とボトルで殴りつけ、さらには女性の腹部を蹴った。

スーパーの駐車場は Hazrath Shahjalal Jamie Masjid mosqueというイスラム教のモスク(礼拝堂)の近くにあり、倒れた女性を多くの群衆が囲むようにしていたと目撃者の女性は語っている。

リチャード・アーミテージ巡査は「このような攻撃的な暴力を伴う差別によって、女性の子供の命が失われたことは非常に痛ましい悲劇だ。我々は、この女性とその家族に深く心を寄せている」と述べている。現在、警察ではCCTV(監視カメラ)による捜査が行われ情報を集めている最中だが、容疑者の男はまだ見つかっていない。

イギリスでは6月23日に行われた国民投票で「EU離脱」を発表して以来、鉄道内でも人種差別(ヘイトクライム)が急増している。警察による報告では、1日8件のヘイトクライムによる事件が発生しているという。

一方で、ヘイトクライムのような事件が起こっても、「警察は何もしてくれない」という気持ちからか通報者も少なく、被害者は泣き寝入りするケースが多い。大切なことはヘイトクライムを目撃した時、また自分が被害者となった時に立ち向かうことだろうが、そこには想像を絶する勇気も要ることだろう。

しかし今回のように、生まれてくるはずの命を奪うようなヘイトクライムは決してあってはならない。今後もこうした深刻な社会問題と向き合っていくことになるであろうイギリス。被害者の女性とその家族のためにも、一刻も早い犯人逮捕が待たれる。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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