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writer : maki

【エンタがビタミン♪】吉田沙保里選手、銀メダルに「けっこう好き」 小椋久美子さん「選手としても人としても偉大」

リオ五輪・レスリング女子フリースタイル53キロ級銀メダリストの吉田沙保里選手をドキュメンタリー番組『情熱大陸』が取り上げた。元女子バドミントン選手でスポーツインストラクターの小椋久美子さんがその内容に感動してツイッターで「吉田さんの情熱大陸。泣ける…」とつぶやいた。オグシオとして活躍、北京五輪で5位に入賞した彼女の胸を打った吉田選手の言葉とは?

8月28日の『情熱大陸』(毎日放送・TBS系)では吉田沙保里選手に200日間密着、今年の正月明けからリオ五輪を終えて日本に戻るまでを追った。妹的存在の登坂絵莉選手(48kg級)は12年前、10歳の時に憧れの吉田選手に初めて会った。今では至学館大学の道場でともに練習を重ね、寮でも吉田選手の部屋に入りびたって悩みを相談するほど仲が良い。まだリオ五輪前にその登坂選手が10歳頃に書き留めた願い事を見せてくれた。

「もしも1日、誰かと入れ替われたら?」との質問に、彼女は「吉田沙保理様」と答えている。名前の「沙保里」を「沙保理」と間違っているのはご愛敬だ。さらに「願いが一つ叶うならば?」の問いに「吉田沙保理さんに自分だけレス(レスリング)をみっちり教えてもらう!」と書いたのを見せながら「めっちゃ独占欲強い!」と自分で笑っていた。

そんな2人の関係に、吉田選手は「私もここまで続けているからこそ一緒にできるし、エリも頑張っているからこうなっている」「奇跡が奇跡を生んだ」と感慨深げだ。「あとは2人で金メダルがとれたら最高だけどね」とまもなく始まるリオ五輪を思った。選手団の主将はメダルがとれないというジンクスに「気にしない」という彼女が頼もしく見え、周囲も金メダルを願っていた。

そんな状況でリオ五輪の決勝に敗れた吉田沙保里選手の気持ちは、あの涙が表している。

しかしながら8月24日、日本に着いた彼女はホテルの部屋で番組スタッフに銀メダルを見せて「新鮮でしょっ、なんか! いつも金を見ているから!」と嬉しそうだ。自分でも銀メダルをじっと見てから「けっこう好きっすけどね!」という語調は強がりではない。金メダルをとった人を見ると「いいな」とは思うが、その後ろには銀、銅、入賞者たちがいる。彼女はこれまで金ばかりだったので「その人たちのことをあまり考えたことがなかった」「戦える人がいるから順位もつくし競いあえる」「負けた人の気持ちが本当によく分かった大会というか、良いオリンピックでしたね。出て良かったです」と話した。

「銀メダル、けっこう好き」という吉田沙保里選手(右)(出典:https://twitter.com/sao_sao53)

番組を見た小椋久美子さんは、吉田選手について『小椋久美子(ogumogu0705)ツイッター』で「選手としても人としても偉大な方なんだと改めて思った」「『オリンピック出て良かった。』あの言葉を笑顔で言える吉田さんはやっぱり凄い! 弱さを知った強さが一番強いと思う!」とつぶやいている。オリンピックを体験した者だからこそ分かる感情もあるのだろう。彼女の反応とあいまって、番組の最後にナレーションで語られた「人生負けることもある。真価が問われるのはその後の振る舞いだ」が胸に響く。

吉田沙保里選手は今後の活動について、今すぐには決められないものの「指導の道も考えたりし始めているので、これで一区切りなのかという思いもある」と明かしている。結婚願望もあるようだが、いずれにしてもこれまでのように彼女らしく生きて欲しいものである。

出典:https://twitter.com/sao_sao53
出典:https://twitter.com/Japan_Olympic
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)