海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】「申し訳ありませんでした」被害者宅に詫び状と破損費用を投函した空き巣犯(米)

留守中に室内が荒らされていることを発見するほどショックなことはないだろう。在宅していなければ命の危険に晒されることはないものの、土足で手当たり次第に荒らして盗みを働かれては腹の虫もおさまらない。しかし残念なことに、空き巣被害は世界中で発生している。だが昨年、米コロラド州のある家に押し入った空き巣犯が意外な行動に出たことを米メディア『NBC News』が報じた。

空き巣被害にあったのは、デンバーに暮らすデイヴ・キーティングさんという男性の自宅だ。犯人はプロパンガスのタンクを投げ、勝手口のドアを壊して押し入った。しかしキーティングさんが確認すると、空き巣に入られた痕跡はあったものの盗まれたものはなかったという。

その翌日、キーティングさんは郵便受けに300ドル(約3万円)と詫び状が入った封書を見つけた。手紙にはこのように綴られていたのだ。

「あなたの家の近くを運転中に、突然の心臓発作に襲われるような痛みを感じました。何の薬も持っていなかったので、このままでは死ぬと思いとにかく痛み止めを探すためにあなたの家に押し入りました。防犯アラームが鳴って驚きましたが、痛み止めのおかげで私の命は救われました。とはいえ他人の家にあんな風に押し入ってしまったこと、本当に恥ずかしく申し訳なく思っています。同封の300ドルで修理できるといいのですが。どうかお許しください。」

キーティングさんはインタビューに「多分、大きい音でアラームが鳴って驚いたんじゃないかな」と述べ、「それにしても、こんな詫び状と破損費用を寄越すなんてビックリだね」と犯人の礼儀正しさに驚きを隠せないようだ。また、「明らかに罪の意識を感じていたか、本当に緊急事態だったのかも知れない」とも語っている。

デンバー警察によると、キーティングさん宅に残されていた空き巣犯の指紋を採取しデータを照らし合わせてみたが、前科者のものとは一致しなかったという。空き巣犯はまだ特定しておらず、300ドルの現金は証拠品として押収されるためキーティングさんに渡ることはないそうだ。

なお現在警察で保管されている300ドルは、この一件が幕を閉じれば数年後に市の基金として寄付されるという。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)