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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】水疱瘡から人食いバクテリアに二次感染した1歳児、生死の境をさまよう(英)

子供の感染症で良く知られている水疱瘡。健康な子供なら感染しても軽症で済むが、別の病気により免疫力が落ちている場合などは、重症になることもあり得ると言われる。このほどイギリスで、水疱瘡から二次感染を発症し生死の境をさまよった1歳児のニュースが英紙『Metro』で伝えられた。

英ロンドンに住むチャーリー・ケイヴ君は1歳1か月の時に水疱瘡に感染した。痒みを我慢できない赤ちゃんにとって水疱瘡は辛いもの。チャーリー君も首を掻きむしってしまった。するとその部分が人食いバクテリアと呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌」に感染、壊死性筋膜炎と菌血症、更には敗血症を引き起こしてしまった。

高熱が下がらずわが子の様子に異変を感じた両親は、チャーリー君をロンドンの小児病院として名高い「グレート・オーモンドストリート病院」へ連れて行った。だがその容態は重く、専門医から「ひょっとしたら助からないかも知れない」と宣告されてしまう。

チャーリー君には抗生物質が投与され、2週間の集中治療を経て壊疽を起こした首の手術が行われた。皮下組織の壊死が心配されたが、その部分をめくってみると内部から出血したために組織が完全に破壊されていないことを医師らも確認し、無事に手術が成功した。

ところが人食いバクテリアの感染スピードは速く、チャーリー君の肺機能は低下しており腎不全の一歩手前という非常に危うい状態だった。そんな息子のそばで必死に24時間看病を続ける両親の祈る気持ちが届いたのか、チャーリー君は奇跡的に回復したのである。

現在1歳9か月になったチャーリー君だが、今後は首の部分の皮膚移植を行う予定だという。両親はわが子が瀕死になった状態を公表することで「水疱瘡でも重篤な二次感染を起こす可能性がある」と注意を促している。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)