今年のダークホース的アーティスト・岡崎体育のメジャーデビューアルバム『BASIN TECHNO』が予約段階で売上ランキング急上昇中だ。その加速ぶりに驚いた彼がツイッターで「セルに味方ボコボコにされてブチギレた孫悟飯の戦闘力くらいの伸び率」とつぶやいている。ここに来て人気が高まったのは収録曲『MUSIC VIDEO』のミュージックビデオが公開されたことが大きいのではないか。

岡崎体育が5月18日にリリースするアルバム『BASIN TECHNO』が早くも人気となっている。4月21日には「Amazon音楽ランキング24時間で、566位⇒41位に急浮上しました」との情報に、彼が『岡崎体育（okazaki_taiiku）ツイッター』で“ドラゴンボールZ”の登場キャラクターを用いて喜びをつぶやいた。19日にYouTubeで公開した『MUSIC VIDEO』のMVが「おもしろい」と評判でその影響もありそうだ。

2009年（19～20歳頃）にエレクトロパンクバンド・愛新覚羅ヌルハチを結成して活動するがやがて解散、2012年に大学を卒業すると音楽ソロプロジェクト・岡崎体育として活動を始める。自主制作アルバムを出してライブを続けており、メジャーデビューを前に『スペツナズ』、『家族構成』、『FRIENDS』、『SNACK』など数々のMVを公開している。

これまで様々な世界観と音楽ジャンルの楽曲を歌ってきたが、『MUSIC VIDEO』のコンセプトはシンプルで明快だ。いろいろなアーティストが作るMVで用いられる手法を網羅した「MVあるある」ムービーとなっている。ディレクターを務める“寿司くん”とのコラボで「天才！」、「なんでこんなこと考えつくの？」と言われるシーンが次々と現れる。そのため映像に引き込まれるが、楽曲アレンジの素晴らしさにも耳を傾けたい。

プロフィールでは影響を受けた人物に電気グルーヴ、YMO、P-MODEL、銀杏BOYZ、スチャダラパー、ASIAN KUNG-FU GENERATION、EMINEM、QUEENなど数え切れないほどのアーティストやアンガールズ、ラーメンズも挙げている。これまでに発表してきた楽曲には様々なジャンルのエッセンスが散りばめられており、『MUSIC VIDEO』はサウンド的にもその集大成と言えるだろう。

また、彼がロックバンド・SiMのベーシスト・SINやお笑い芸人・ガリガリガリクソンとツイートしあう内容から笑いのセンスも感じられておもしろい。5月27日には渋谷TSUTAYA O-WESTにて『岡崎体育ワンマンライブ「クソワロタ共和国」』を開催するが、この調子だとかなり盛り上がりそうだ。

出典：https://twitter.com/okazaki_taiiku
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）