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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】中国・都市部大病院でダフ屋行為 診察予約票を高値で取引

とにかく人が多すぎて何事も競争となってしまう北京や上海など中国の大都市。そこでは大病院の医師の診察予約を取るのもひと苦労である。そんな中、ついにダフ屋行為に出る知能犯が現れたという。

コンサート、演劇、スポーツ観戦などのチケットなどの入手が非常に困難になっており、オークションを利用した高値での転売やダフ屋が横行している近年の中国。それがますますエスカレートしているとみえ、なんと大病院の診察予約を取ることにおいてもダフ屋行為を働く者が現れたもようだ。

「診察の予約票がどうしても欲しい。確実に入手できるのであれば、ダフ屋に手数料を支払ってでも」という人々に支えられ、あれよあれよという間に蔓延してしまったというその商売。たとえば北京の「中国中医科学院広安門医院(Guang’anmen Hospital)」では、どうしてもある医師に診てもらいたいという女性が2日待ってダフ屋から予約券を入手。本来は日本円にして約5千円であるべきものが、7万7,500円も取られてしまったという。

やっとその卑怯な行為に介入するようになった警察。北京市海淀区では5つの病院でガサ入れが行われ、11人のダフ屋が逮捕された。隠し撮りを含めたおとり捜査により、上海の「上海交通大学医学院附属瑞金医院(Shanghai Ruijin Hospital)」でも5人のダフ屋が摘発されたが、病院の警備員も彼らから賄賂を受け取って見て見ぬフリをしていたことが判明している。

メディアの取材に、ダフ屋たちは口をそろえて「待っている人々がいる限りこの稼業は続く」と豪語している。手数料こそ法外であるものの、彼らは事実、数時間にわたり列に並んで予約票を受け取るという行為を「面倒で疲れる」と考える人々のための “代行者”的な存在であり、適切な身分証明書もなく、また何度も足を運ぶことが難しい地方部の人々には特にありがたがられているという。

出典:http://www.weirdasianews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)