エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】槇原敬之、平井堅ら“ラブソングマスター”が「天才的」と絶賛する楽曲

槇原敬之や平井堅といったJ-POPの“ご意見番”が出演した『Mステ2時間スペシャル』では、幅広い層から人気のある男性デュオ・ゆずや昨年注目を浴びたback number、アイドルグループ・NEWSも巻き込みながら“ラブソング談義”が繰り広げられた。

1月15日の『ミュージックステーション』はおよそ2時間にわたり“ラブソング王は誰!?”ランキングを発表した。前述のアーティストに加え、miwaやゲスの極み乙女。など7組が生出演してパフォーマンスを披露するとともに、タモリとのトークではラブソングについて興味深い話が飛び出す。

朝ドラ『ごちそうさん』の主題歌『雨のち晴レルヤ』を手がけたゆずの北川悠仁は、夫婦役で主演した杏と東出昌大の写真を部屋に貼って詞を書いたという。後に2人が結婚したことについて「“めでてえなぁっ”作って良かった思ってます」と喜んだ。そんなゆずの楽曲『サヨナラバス』が男性部門22位にランクインしてVTRが流れるとひな壇の後ろがざわつく。

前列でタモリと会話していた北川悠仁が振り向きながら「ご意見番のお2人が!」「“せつねえな~”って」と平井堅と槇原敬之がその騒ぎの元だと指摘した。彼らもこの楽曲に共感しているようだ。back numberの清水依与吏などは「もうたまんないですね! 作っていただいてありがとうございます」というほど『サヨナラバス』が好きで、歌い出しがすごく印象的だと熱く語った。また、NEWSの加藤シゲアキも「小説の書き出しに迷うことがよくあるが、この書き出しだったら完璧。参考にさせてほしい」と明かし「先生、ありがとうございます」と北川を恐縮させる。

“ご意見番”と言われた槇原敬之は1992年のヒット曲『もう恋なんてしない』が16位にランクインした。今はいきものがかりなどのプロデューサーとして知られる本間昭光が、当時槇原のバンドでキーボードを弾いていた時に大失恋したことからできた楽曲だ。槇原は「言ってもいいのかな? いいよね!」とその件について暴露する。本間が家に帰ってドアを開けると電話機の他にはなにも無いもぬけの殻という、まるで映画に出てくるような失恋だった。それを聞いて槇原は「可哀そう、辛かろう」とその思いを曲にしたが、木崎賢治プロデューサーから歌詞について「“もう恋なんてしない”で終わるのは救いがなさすぎる」とアドバイスを受け「なんて言わないよ絶対」を付加したそうだ。

NEWSの手越祐也は『もう恋なんてしない』が大好きで、「友達も恋人も一緒にいるのは窮屈だけど、いなくなると寂しいんですよねー」と歌詞に共感すると、「わっ、嬉しい! まいったなあ俺!」とご意見番も大照れだった。そんな槇原敬之が高く評価するのがback numberである。back numberは『クリスマスソング』が8位にランクインしており、この日はもう1つのヒット曲『ヒロイン』を披露した。清水はその歌詞について“君の毎日に 僕は似合わないかな”と冒頭が浮かぶと後はすぐに書けたという。主人公の個性が決定するまでが大変らしい。槇原は彼の才能に「すばらしいです! 描写とか!」と黙っていられない。「切ない系の曲はback numberに全部まかせようと思う。前も言ったよね!」と振られて清水は「そうですけど、全然受け止めていないです」と戸惑っていた。

back number(出典:https://twitter.com/backnumberstaff)

『瞳をとじて』が7位にランクインした平井堅は、女性部門で5位だった松任谷由実の『卒業写真』に衝撃を受けた思い出を語る。「“話しかけるように揺れる柳の下で…”のフレーズは景色と時間軸がずれて、映画を観ているような気持ちになる」と説明して「天才でいらっしゃいますね」と敬意を込めた。槇原敬之は3位にランクインしたaikoの『カブトムシ』を「あれを書けたらボクは引退しますねって言うくらいすごいです」と絶賛。「女の子が恋愛の歌を書くのに、どうしようもない性(さが)を…カブトムシが甘い汁に向かっていっちゃうっていうのがすげーと思う」と力説して「天才的だ」とまで評価する。

そんな“ご意見番”の2人だが、自身が作った楽曲で「良くかけたなと思うのは?」と問われると「滅相も無い! こんなラブソングマスターの皆さんの前で」と謙遜していた。ただ、彼らの解釈を聞くだけでも後輩アーティストたちは学ぶところが多かったのではないだろうか。

出典:https://www.instagram.com/buppulabel
出典:https://twitter.com/backnumberstaff
出典:https://twitter.com/yuzu_official
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)