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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】ボクサー、3年前の対戦相手を殺害。負けた恨み忘れられず(米)

負けず嫌いの性格、不屈の精神が重要といわれるボクシングの世界。しかしここまで勝敗にとらわれてしまうとは…。3年前に味わった敗北の悔しさを理由に、あるアマチュアボクサーがその時の対戦相手を射殺する事件がアメリカで起きた。

この画像は『nydailynews.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。2012年の「State Golden Gloves Tournament」というオリンピック出場をかけた試合で優勝し、チャンピオンベルトを片手に勝利の笑みを浮かべている「エリート・ボクシング」所属のスタン・スタニスクラスさんである。しかし彼の優勝を3年にわたりじっと妬む男がいた。「サンクスギビングデー(感謝祭)」であった先月26日の夜、スタンさんはまだ23歳という若さでその男に射殺されてしまったのだ。

現地メディアが伝えているところによれば、事件はリゾートホテルが立ち並ぶフロリダ州ウェストパームビーチの、パーム・ビーチ・ショアーズ地区にあるピザレストランの外で起きた。スタンさんは仲間と飲食を楽しみ、店を出て来たところでダレル・テリズミーという24歳の男が放った凶弾に倒れたという。

「エリート・ボクシング」でスタンさんをコーチしていたデイブ・ルーター氏は地元紙『サン・センチネル』『パームビーチ・ポスト』などの取材に応じ、彼の死を深く嘆き、ダレルに対しては「2011年から両者は幾度となく対戦したが、実力は歴然としたものでスタンが圧倒的に強かった。こんな卑劣なやり方で勝ったところで刑務所で一生過ごすだけ。何の価値があるというのか」「2008年からダレルのことは知っていたが、好戦的な性格で、本人が思っているほどアスリートとしての資質はないと感じていた」などと強い憤りを示した。

パームビーチ郡保安官事務所の発表したところによれば、スタンさんの友人は彼が以前からダレルの不穏な動きに身の危険を感じ、銃を購入するなど対策を講じていたと証言しているもよう。ダレルは2012年にも交通取り締まりで引っかかると警察官に激しく抵抗し、暴力をふるって逮捕されたことがあるという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)