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writer : ac

【海外発!Breaking News】睡眠9時間、長時間デスクワーク、運動不足。死への三大要素(豪)

睡眠不足が続くとアルツハイマーや糖尿病などのリスクが高まることは広く知られている。人間は約7~8時間の睡眠が必要とも言われるが、睡眠時間が短くても全く問題がない人や、9時間は寝ないと疲れがたまってしまうという人もいる。このたび豪シドニー大学で行われた研究では…。

総務省統計局が5年ごとに実施している社会生活基本調査によると、日本人の平均睡眠時間は年々減少傾向にあり、働き盛りの45~49歳では特に睡眠時間が短いという。一方で、40代後半をピークに睡眠時間は増加する傾向がみられる。加齢とともに睡眠の質が低下することも原因のひとつのようだが、健康で長生きするための秘訣は他にあるようだ。

今回、シドニー大学メロディー・ディング博士率いるチームが、個人の生活習慣と睡眠時間が健康状態にどのような影響を与えるかを調査した。体の機能が衰え始めるとされる45歳以上を対象に、23万人が参加。その結果、ディング博士が「deadly trio(死へと導く3つの要素)」のコンビネーションとしてあげたのは、「長時間のデスクワーク」「運動不足」「9時間以上の睡眠」であった。この3つの悪習慣を同時に続けることで早死にの危険性は4倍も高まり、過度の喫煙、飲酒を習慣にしている人のリスクと同等レベルになるそうだ。一方で、睡眠時間が7時間以下でも過度の喫煙、飲酒を続けると早死にの危険性が高まるという。

仕事に追われ、スナックを片手に長時間コンピュータとにらめっこ。運動する時間もなく休日は寝だめする。つい深酒となり、睡眠時間が削られる…。体に悪いといわれる悪習慣をあげればきりがないが、早死にのリスクがアップする「運動不足と長時間睡眠」「運動不足と長時間のデスクワーク」「過度の飲酒と喫煙」などのコンビネーションも要注意だ。研究に参加したエイドリアン・バウマン教授は、「全世界で心血管疾患、慢性肺疾患、がんや糖尿病などの非感染性疾患でおよそ3800万人が死亡しており、この数は感染性疾患で死亡する数よりも多い。健康で長生きをする秘訣は“喫煙、飲酒、食習慣、運動不足、睡眠時間”などの日常生活を見直し、危険因子を取り除くことが不可欠だ」と語っている。

※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)