米オレゴン州のあるカジノホテルでスロットマシンに興じていた女性。ある時なんと“あなたの残高は8.5ミリオンドル”と表示されたが、ホテル側は「機械のミスです」と説明したのみ。「真剣だったプレーヤーはぬか喜びの泣き寝入りよ。そんなことってあるかしら」と女性の怒りはかなり大きいようだ。

その女性はオレゴン州出身のヴェロニカ・カスティーヨさん。彼女はワシントン州ロチェスターの「Lucky Eagle Casino and Hotel」で、賭け金約100ドルを投じて『Jurassic Riches』というスロットマシンをやっていたが、ある時「Balance＝＄8,589,298.89（約10億6千万円）」と表示され、思い切り舞い上がったのであった。しかし換金を担当する従業員がそんな彼女に渡したのはたったの80ドル。「マシンの誤作動によるものです。大当たりが出ても賞金は最大で2万ドルですから」と説明されたという。

ヴェロニカさんはオレゴン州のNBC系メディア『KGW.com』にこの話を持ち込み、「すごくショックだったわ。誰だってそんな表示が出たら大勝ちしたと思うわよね。ひょっとしたら悪意ある不払いだったかもしれないし、私のように騙された人はほかに何人もいるのかもしれないわ。そう考えたら腹が立ってきて提訴を決意したの」と語った。

『Jurassic Riches』については、納入業者も「逆回転する際にまれにおかしな動きが生じることもある」と説明していたとのこと。しかし今回の件についてオレゴン州のある新聞は、“ワシントン州のギャンブル業者を監視する「Washington State Gambling Commission」は、先住民族地域のカジノ施設には目が行き届いても『Jurassic Riches』は把握できていないようだ”などと批判している。なにしろそこは子供のゲームセンターではなく、大人が一獲千金を夢見て真剣にプレイしているカジノである。このニュースには「客をバカにするな」と憤慨する人も多いようだ。

※　画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）