海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】出産直後、わが子を病院の窓から放り投げた母親(中国)

中国・広東省から信じがたいニュースが飛び込んで来た。分娩という偉業を成し遂げた直後の女性が、なんと自分の赤ちゃんを病院の窓から外に向かって放り投げたという。

広東省江門市にある「江門市人民医院」で25日、生まれて間もない体重2.8kgの男の赤ちゃんが、母親の手で1階のトイレの窓から投げ落とされるという事件が起きたことを『南華早報(South China Morning Post)』が伝えた。母親はそのまま逃走しており、捜索が続いている。

まだヘソの緒すらついていたというその男の赤ちゃん。幸運にも落下した場所にはオート三輪が停められており、キャンバス製のカバーがクッション役を果たしたことから直に地面に叩きつけられることはなかった。大きな泣き声に多数の通行人が気づいて赤ちゃんはすぐに病院に戻され、検査と治療を受けて新生児集中治療室での観察が続けられているが、致命的な傷を負ってはいないという。

救助にあたった通行人のひとり、Zengさんという女性は広東省のメディア『南方都市報(Southern Metropolis News)』に、「赤ちゃんは血だらけで、恐ろしくて足が震えました。こんなことをするのは、お母さんにもよほどの理由があったのでしょう。まだ母親になる心構えができていなかったのかもしれません。でもこれだけはわかっていて欲しいものです。たとえ彼女には困難でも、この赤ちゃんを育ててくれる人がきっと見つかるということを」と語った。病院のカルテには母親についての情報がきわめて乏しく、警察も捜索の手掛かりはほとんど見つからないとしている。

家族計画に関し、一人っ子政策を緩和し、これからは二人の子を是非生み育てて欲しいと政策を転換した中国政府。しかし人々からは「貧富の差が激しい中、全人民がそれを喜ぶとはとても思えない」といった意見が相次いでいる。これまでも地方農村部では、女の子が誕生した場合2人目を生むことが許可されてきた。ただし経済的な理由で1人しか扶養できないと考える家は多く、労働力と跡継ぎを考えて男児を切望するあまり、女の子が生まれると子供に恵まれなかった家庭に高値で売るという行為がままあったことも事実だ。

※ 画像はscmp.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)